Meta Quest Proをハイブリッドワークで使って見る(前編)(2/3 ページ)

» 2023年05月16日 12時00分 公開
[王深紅ITmedia]
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パンケーキレンズの採用で薄型化し鮮明さもアップ

 新たに開発したパンケーキレンズの採用により、光学モジュールの奥行きを約40%削減したのに加え、2基のLCDパネルを内蔵し、片目あたり1800×1920ピクセルと1832×1920ピクセルのMeta Quest 2とほぼ同じだが、「ローカルディミング技術」と「量子ドット技術」の導入で1インチあたりのピクセル数は約37%高く、コントラスト比も75%向上し、色域も約1.3倍広くなったという。

 5つの外部用カメラがカラー対応となり、現実世界を映したパススルー映像がカラーになった。また、5つの赤外線アイトラッキング/フェイストラッキングセンサーを内蔵することで、VR内のアバターに視線や表情を反映させることも実現している。

Meta Quest Pro facebook VR MR ヘッドセット Infinite Display」の採用で映像の品質やボディーサイズが大きく変わった
Meta Quest Pro facebook VR MR ヘッドセット 前面中央にある3つのカメラ

 視野角は水平106度/垂直96度(Meta Quest 2は水平97度/垂直93度)、リフレッシュレートは90/72Hz(同120/90/72/60Hz)で、瞳孔間距離(IPD)はこれまでの3段階(58/63/68mm)から55〜75mmと設定範囲が広くなった。

 Meta Quest ProではMicrosoftのMRデバイス「HoloLens 2」のような形状になっており、Meta Quest 2と違って遮光範囲が狭くなっている。そのため、標準でマグネット式の「部分遮光ブロッカー」が2個セットになっており、別売で「Meta Quest Proフル遮光ブロッカー」(6820円)が用意されている。

Meta Quest Pro facebook VR MR ヘッドセット 瞳孔間距離(IPD)が55〜75mmまでシームレスに変更できるようになった。写真は最も狭めた状態
Meta Quest Pro facebook VR MR ヘッドセット こちらは最も広げた状態。実際の距離は変更時に画面に表示される
Meta Quest Pro facebook VR MR ヘッドセット 標準で付属する遮光ブロッカー。左右それぞれ1個ずつで、実測重量は1個12.5gあった
Meta Quest Pro facebook VR MR ヘッドセット 遮光ブロッカーを装着した状態(右)。マグネットでカチッとワンタッチで取り付けられる。装着後は、左右方向がきちんと遮光される
Meta Quest Pro facebook VR MR ヘッドセット オプションで用意される「Meta Quest Proフル遮光ブロッカー」。こちらもマグネット式だ
Meta Quest Pro facebook VR MR ヘッドセット Meta Quest Proフル遮光ブロッカーを装着したところ。これにより左右/下方向がかなり遮光されるが、その分汗がこもりやすく、肌に触れるラバーが慣れるまで気になるかもしれない
Meta Quest Pro facebook VR MR ヘッドセット ヘッドセットの前面をカバーする「保護カバー」が標準で付属する

 続いて、生まれ変わったコントローラーや充電スタンドを見ていこう。

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2024年05月09日 更新
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