Microsoft 365やTeamsをメタバース空間で利用可能に? 「足付きアバター」は難しい? 「Meta Connect 2022」基調講演で分かったこと(1/3 ページ)

» 2022年10月12日 19時30分 公開
[渡辺まりか,ITmedia]

 Metaは10月11日(米国太平洋夏時間)、バーチャルイベント「Meta Connect 2022」を開催した。このイベントでは、かねてより予告されていた新型VRヘッドセット「Meta Quest Pro」の他、ビジネス向けVR会議ソリューション「Meta Horizon Workrooms」やアバターの新機能に関する発表も行われた。

 この記事では、Metaのマーク・ザッカーバーグCEOらによる基調講演の模様をまとめる。

マーク・ザッカーバーグCEO 基調講演に登壇したマーク・ザッカーバーグCEO

ビジネスコラボレーションを加速する「Meta Quest Pro」

 今回の発表において一番の目玉は、やはり「リモートで働く人々のコラボレート(協業)を加速するVRヘッドセット」であるQuest Proだろう。

Meta Quest Pro Meta Quest Pro

 発表に先立って、ザッカーバーグCEOは、物理的に近くにいなくてもメタバース空間でクリエイティブな作業を一緒に行えること、そしてHorizon Workroomなどメタバース空間向けのバーチャルオフィスもあることを強調した。一方で同氏は、メタバース空間での体験に“不満点”が残っており、Metaは技術の力で人と人とのつながり(Connect)をより良いものにすることに注力してきたと説明する。

バーチャルオフィス Metaはメタバース空間向けのバーチャルオフィス「Horizon Workroom」を提供している。これを使えば、物理的に離れた場所に住んでいる仲間ともコラボレーションしやすくなるという

 VRヘッドセットがもたらす体験について、Metaは2020年に発売した「Meta Quest 2(Oculus Quest 2)」から多くのことを学んだという。今回発表されたQuest Proは、その成果を反映して「新しくデザインされたヘッドセット」なのだ。

 Quest Proは「VRでできることを拡張するために開発した」という。外観は黒基調で、白を基調とするQuest 2とは対照的だ。パッと見で高級感が増したことも分かる。

 特にユニークなのは、「史上初の湾曲したバッテリー」を後頭部側に搭載したことだ。Quest 2ではバッテリーがヘッドセット本体に搭載されていたため、装着していると前方にずり落ちて来るという課題があった。バッテリーを後頭部側に移すことで、重量における前後のバランスが取れるようになり、装着時の快適性が増したという。

バッテリー バッテリーは後頭部側に搭載されている。これにより、装着時の重量バランスが改善し、快適性が増した

 ディスプレイ部には、特許取得済みのパンケーキレンズを搭載している。光をモジュール内で複数回屈折させることにより、Quest 2と比べると光学スタックが約40%薄くなった。

 加えて、Quest 2のディスプレイと比べると、表示できる色域は約1.3倍、コントラストは最大75%。解像度(ppi)は約37%増加している。改良されたレンズも相まって映像をよりくっきり見られるようになったため、特にビジネス用途では不可欠である文字の視認性が向上したとのことだ。

パンケーキレンズのイメージ 新しいデザインのパンケーキレンズによって、ディスプレイ部の厚みを抑えることに成功した
ディスプレイ解像度アップ ディスプレイの解像度とコントラストの向上により、文字の視認性を向上した。これはビジネス利用にとってプラスとなる

 Quest Proでは、Qualcommとのパートナーシップも特筆すべき内容である。SoC(プロセッサ)はVRヘッドセットへの搭載に最適化された「Snapdragon XR2+」で、改良された放熱システムと相まって、Quest 2比で処理パフォーマンスが最大1.5倍に向上している。

 さらにコントローラーもリニューアルされている。左右のそれぞれに「Snapdragon 662」と3基のカメラを搭載し、Quest Pro本体から“独立して”空間内で自分の位置を把握できるようになっており、360度の可動域を確保できている。「Truetouch Haptics」によるフィードバックでメタバース内での経験もリアルに感じやすくなった。

 コントローラーのグリップ下端には、スタイラスチップを入れておくこともできる。スタイラスチップをひっくり返せばペンのように描画できるため、メタバース内のホワイトボードやノートに筆記しやすくなるだろう。

チップセット Quest Pro本体にはSnapdragon XR2+を搭載している
コントローラー 左右のコントローラーは見た目がガラッと変わっている
自分の位置を把握 コントローラーにもSoCと3基のカメラを搭載することで、ヘッドセット本体から独立して位置を把握できるようになった
スタイラスチップ スタイラスチップを挿入することで、ペンのように使える
       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年10月24日 更新
  1. 若者向けのカラフルな新「Dell 14S」が日本上陸 11月1日まで4.5万円引きの14万9800円から (2026年10月22日)
  2. “置き場所に困る”大容量ポタ電の壁を打破! 冷蔵庫を3日動かすEcoFlow「DELTA Gen4」シリーズが日本上陸 (2026年10月23日)
  3. 折りたたみ型から薄型まで! スマホやタブレットで“本気”の文字入力に使える持ち運び用キーボードを選ぶコツ (2026年10月23日)
  4. FCCLが「FMV Keyboard X」の一般販売を開始 ハイスペックマウス「FMV Mouse X」も同時発売 (2026年10月22日)
  5. 「Galaxy Watch9」を1週間使って分かったこと Pixel Watchと比べた使い勝手は? (2026年10月23日)
  6. 「iPhone Duo」を1週間使って分かった、全部盛りではない“上質さ” 心地いい開閉ヒンジの内部を見るために“非破壊検査”してみた (2026年10月21日)
  7. スマホは「バッグの中」から「外」へ AULUMUのスリングバッグ2種で移動時のプチストレスを解消した (2026年10月22日)
  8. 約22万円の新型「Mac mini」で初めてのローカルAI体験 ストレージの価格高騰対策にピッタリかも (2026年10月20日)
  9. PFUから33万円キーボード「HHKB Professional Elite」登場! 英語配列のみで有線特化の“原点回帰” 全世界300台限定 (2026年10月22日)
  10. 天空が12月25日に発売する「GPD WIN Max 3」国内正規版 実機に触れてきた (2026年10月23日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー