プロナビ

「着せかえグラボ」「スマホもバックアップできるSSD」など見どころたくさん 日本上陸を期待したいPCアクセサリーを一挙にチェック!COMPUTEX TAIPEI 2023(2/2 ページ)

» 2023年06月03日 12時00分 公開
[今藤弘一ITmedia]
前のページへ 1|2       

Synology:簡単にバックアップできるストレージを展示

 Synology(シノロジー)といえば、日本でもNASやネットワーク機器で知られるメーカーだ。同社は今回、COMPUTEXのメイン会場である「台北南港展覧館(TaiNEX)」ではなく、地下鉄(MRT)で1駅隣の南港駅近くにある展示場に「プライベートブース」を作って展示を行っていた。

AIを使ったメール作成に対応した「MailPlus」

 同社の展示で特に目を引いたのが、NAS上で動作するオンプレミスメールソリューション「MailPlus」のAI(人工知能)ベースのメール自動生成機能だ。

 この機能はOpenAIの「ChatGPT」をベースに開発されたといい、送信するメールの目的をプルダウンから選択するか短文で入力すると、それに見合った本文を自動生成してくれる。届いたメールへの返信についても、AIが自動生成できる仕組みが用意されている。

 一斉送信機能やメールのフィルタリング機能にもAIを活用しているという。例えば一斉送信時は、送信相手ごとに生成文章の一部(具体的には宛名)を変えるという器用さも備えている。

 なお、AIによる自動文章生成機能は、DSM(DiskStation Manager)上で稼働するオフィスイート「Synology Office」にも実装予定とのことだ。

MailPlus MailPlusの画面
MailPlus メールの送信目的をテンプレートから選ぶか、短文で入力すると……
MailPlus AIが自動的にメールの本文を作成してくれる。少し手直しすれば、すぐに送信できそうである
返信もAI メールの返信時に「AI Writer」を選べば……
返信もAI 本文の内容を分析して、それに見合った返信文を考えてくれる

簡単にデータをバックアップできるストレージ「BeeDrive」

 会場では「BeeDrive」という個人向けUSB 3.2 Gen 2 Type-C接続SSDが展示されていた。サイズは約65(幅)×65(奥行き)×15(高さ)mmと非常にコンパクトで、容量は1TBと2TBの2種類を用意している。6月の発売を予定しており、価格は1TBモデルが4499台湾ドル(約1万8000円)、2TBモデルが6999台湾ドル(約2万8000円)だ。日本での発売も予定されている。

BeeDrive BeeDriveの本体。左のマウスとの比較でサイズが分かるだろうか?

 Synologyによると、BeeDriveは「エントリー向けのNASとほぼ同じデータバックアップ機能を備えている」という。Windows/macOS(※1)には「BeeDrive Desktop」、iOS/Android端末には「BeeDrive Mobile」というアプリが用意されており、これらのアプリをインストールしたPCやスマホにBeeDriveを有線でつなぐと、指定されたフォルダーにあるファイルを自動的にバックアップしてくれるという。

(※1)macOSは対応予定(発売当初は非対応の可能性あり)

 BeeDrive Mobileは、Wi-Fi(無線LAN)経由でのデータバックアップにも対応している。BeeDriveをつないだWindows PC/Macと同じWi-Fiネットワークに接続した上で、BeeDrive Desktopが表示している二次元コードをBeeDrive Mobileで読み取るだけでOKだ。

 転送するデモを見せてもらったのだが、反応はとても高速である。瞬時にスマホからPCへ写真が転送されていくのが分かった。

BeeDrive デスクトップアプリの二次元コードをモバイルアプリで読み込むと……
BeeDrive 「全ての写真」か「新しい写真」のどちらを転送するか選ぶ画面が出てくる
BeeDrive 選ぶとすぐに転送が始まり……
BeeDrive あっという間に転送が完了する

キオクシア:新型PCIe 4.0対応SSDを参考展示

 キオクシアのブースでは、開発中のパーソナル(個人)向けM.2 SSD「EXCERIA PLUS G3シリーズ」が参考展示されていた。

 EXCERIA PLUS G3シリーズは「速度を求める人向け」とされるPCI Express 4.0接続のM.2 SSDで、ゲーミングPCやハイエンドデスクトップPCに搭載される想定で開発されたという。公称の最大シーケンシャルリードがは毎秒約5000MBで、前世代製品「EXCERIA PLUS G2シリーズ」と比較して電力効率が最大約70%向上しているという。登場が楽しみである。

キオクシア キオクシアのブース
キオクシア 参考出展されていたEXCERIA PLUS G3
前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

最新トピックスPR

過去記事カレンダー