米Orbicが2万円台から買えるAndroidタブレットなどで日本市場へ進出──使いこなせない機能、高い端末価格へ「リアル」を突きつける!(1/3 ページ)

» 2023年06月05日 12時00分 公開
[渡辺まりかITmedia]

 6月1日、米国のモバイルデバイスブランド「Orbic」(オルビック)の日本法人であるJapan Orbicが、日本市場への参入を発表した。国内展開するのは、スマートフォンやタブレット、完全ワイヤレスイヤフォンなどだ。

 東京都内で開催された同社の発表会では、モトローラ・モビリティ・ジャパンの元社長で、現在はJapan Orbic 社長 兼 米Orbic エグゼクティブ・バイスプレジデント セールス&オペレーションズのダニー・アダモポウロス氏、米Orbic APACプロダクト・オペレーションのケィラブ・エドリン氏、Japan Orbic ビジネス・ディベロップメント・マネージャーの島田日登美氏が登壇し、製品紹介の他、日本市場へ進出についての説明があった。

Japan Orbic 社長 兼 米Orbic EVPセールス&オペレーションズ ダニー・アダモポウロス氏 Japan Orbic 社長 兼 米Orbic エグゼクティブ・バイスプレジデント セールス&オペレーションズ担当のダニー・アダモポウロス氏

Orbicの概要

 米Orbicは2006年に創業し、本拠地はニューヨーク州ホーポージで、拠点は台湾/中国/インド/ドイツ/イギリス/オーストラリアにある。製品の設計と開発は台湾/中国/インドで行い、生産の中心はインドになる。

 2019年に米ベライゾンに4Gスマートフォンの提供を開始してから順調に成長し、現在ではグローバルでスマートフォン/フィーチャーフォン/タブレット/ウェアラブル端末/ネットワークサービス/クラウドサービスなどを提供している。

 上場こそしていないものの、モトローラ出身のアダモポウロス氏を始めとして、ノキア/サムスン/クアルコムなどを経たノウハウのある業界経験者が数多くOrbicに加わっており、日本のマーケットでも成功を収められるという自負のもとに進出したという。

Orbicのメンバー Orbicのメンバーは、業界でのノウハウを豊富に持った人が多いという

仕事にも学習にも気兼ねなく使えるタブレットを投入

 今回、国内で展開されるタブレットは「TAB8 4G」と「TAB10R 4G」の2モデルだ。共通スペックは以下の通りで、いずれもAndroid 12を搭載した片手で持てるタブレットとなる。

TAB8 4GとTAB10R 4Gの共通スペック
プロセッサ Qualcomm Snapdragon 680 4G 8コア(オクタコア)
OS Android 12
無線LAN IEEE 802.11b/g/n/ac(2.4GHz/5GHz)
Bluetooth Bluetooth 5.0
周波数帯 4G LTE バンド1/3/5/7/8/18/19/20/26など(国内4キャリアで利用可能/バンド28以降ではモデルにより対応が異なる)
テザリング 最大10台
センサー 近接センサー/照度センサー/加速度センサー
位置情報システム GPS/AGPS/GLONASS
インタフェース USB 2.0 USB Type-C
指紋認証 非対応
ワイヤレス充電 非対応
microSDスロット 最大1TB対応
オーディオ ステレオスピーカー/3.5mmヘッドフォンジャック/シングルマイク
セキュリティアップデート 2カ月ごと2年間
米Orbic APACプロダクト・オペレーション ケィラブ・エドリン氏 国内で展開する端末の発表を行う米Orbic APACプロダクト・オペレーション ケィラブ・エドリン氏

Orbic TAB8 4G

 Orbic TAB8 4Gは、名称にあるように8型TFTディスプレイを搭載しており、ボディーサイズは約205.8(幅)×128(奥行き)×9.25(厚さ)mm、重量は約416gと、小さめのバッグを使う人でも持ち運びやすい。画面解像度は1280×800ピクセル(188ppi)となっている。

Orbic TAB8 4G 8型モデル「Orbic TAB8 4G」

 3GBのメモリと32GBのストレージを搭載し、メインカメラはオートフォーカス、F値2.2の13メガピクセルでフラッシュも備える。フロントカメラはF値2.2の5メガピクセルとなっている。

 バッテリー容量は4300mAhで、最大待ち受け時間は約238時間と「1日中使える」(エドリン氏)容量を備えているという。急速充電には非対応で、10Wの充電器とUSBケーブル、SIMツールとクイックスタートガイドが付属する。

 カラーはブラックのみだが、IP52相当の耐じん耐雨性能があるため、子どもにも気軽に持たせられる。想定売価は2万7800円(税込み、以下同様)だ。

Orbic TAB8 4G 大人であれば片手でつかめるサイズ感のOrbic TAB8 4G。ディスプレイは明るく鮮やかだと感じた
Orbic TAB8 4G 本体下部にあるUSB Type-C端子で充電する
Orbic TAB8 4G 上部に3.5mmヘッドフォン端子を備える
Orbic TAB8 4G 右側に音量調節ボタンと電源ボタンがある

 続いて、上位モデルの「Orbic TAB10R 4G」を見ていこう。

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