接続インタフェースはPCI Express 3.0x8(通信速度64Gbps、データ帯域約7.9GB/s)を採用しており、USB Type-Cを一体化した独自のコネクターで接続する。この高速インタフェースが本製品の強みだ。
汎用のGPUユニットやエンクロージャー(自分でグラフィックスカードを装着するデバイス)では主にThunderbolt 3が採用されているが、その通信速度は40Gbps。しかも、その速度は映像信号との合算であり、データだけの通信速度で見れば22Gbps(データ帯域約2.7GB/s)にとどまる。そのため本製品は実質的には3倍近い帯域をもつといえるだろう。
独自コネクターを利用するため対応機種は限定される(ROG Flowシリーズの2022/2023)が、高いパフォーマンスを引き出すためにあえて専用設計としているのだろう。実際にどのくらいのパフォーマンスを発揮できるかは後ほどベンチマークテストで検証する。
ROG XG Mobileは、豊富な端子を備えるドッキングステーションでもある。
USBはType-Cが1基とType-Aが3基。いずれもUSB 3.2 Gen 2(10Gbps)に対応している。ディスプレイ出力用端子は、HDMIとDisplayPortを装備。さらに、2.5GBASE-T対応有線LAN、SDメモリカードリーダー(SDXC/SDHC対応)も搭載している。
対応製品の1つであるROG Flow Z13(2023)GZ301は薄型のタブレットであり、端子類は多くないが、このROG XG Mobile GC33Yを利用することで、接続性の利便性が向上する。
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