タブレットPCをパワーアップ──最強の外付けGPUユニット「ROG XG Mobile GC33Y」を試す(2/5 ページ)

» 2023年06月08日 12時00分 公開
[マルオマサトITmedia]

Thunderbolt接続のGPUユニットより断然速い独自仕様のインタフェース

 接続インタフェースはPCI Express 3.0x8(通信速度64Gbps、データ帯域約7.9GB/s)を採用しており、USB Type-Cを一体化した独自のコネクターで接続する。この高速インタフェースが本製品の強みだ。

 汎用のGPUユニットやエンクロージャー(自分でグラフィックスカードを装着するデバイス)では主にThunderbolt 3が採用されているが、その通信速度は40Gbps。しかも、その速度は映像信号との合算であり、データだけの通信速度で見れば22Gbps(データ帯域約2.7GB/s)にとどまる。そのため本製品は実質的には3倍近い帯域をもつといえるだろう。

 独自コネクターを利用するため対応機種は限定される(ROG Flowシリーズの2022/2023)が、高いパフォーマンスを引き出すためにあえて専用設計としているのだろう。実際にどのくらいのパフォーマンスを発揮できるかは後ほどベンチマークテストで検証する。

ROG Flowシリーズ本体との接続 ROG Flowシリーズ本体との接続には、PCI Express 3.0x8を採用。USB Type-Cと一体化した独自のコネクターを利用する。このコネクターでROG Flow本体への電力供給も行える
ROG Flow Z13(2023)GZ301側のコネクター ROG Flow Z13(2023)GZ301側のコネクター。通常はラバー質のカバーが装着されている

豊富な端子を備えるドッキングステーション

 ROG XG Mobileは、豊富な端子を備えるドッキングステーションでもある。

 USBはType-Cが1基とType-Aが3基。いずれもUSB 3.2 Gen 2(10Gbps)に対応している。ディスプレイ出力用端子は、HDMIとDisplayPortを装備。さらに、2.5GBASE-T対応有線LAN、SDメモリカードリーダー(SDXC/SDHC対応)も搭載している。

 対応製品の1つであるROG Flow Z13(2023)GZ301は薄型のタブレットであり、端子類は多くないが、このROG XG Mobile GC33Yを利用することで、接続性の利便性が向上する。

ROG XG Mobile端子類 USBはType-CとType-A合計で4基搭載。いずれもUSB 3.2 Gen 2対応だ。DisplayPort、HDMI、有線LAN(2.5GBASE-T対応)も備えている
ROG XG MobileのSDカードメモリスロット 設置時の上面にあたる部分にSDメモリカードスロットを搭載している

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年05月09日 更新
最新トピックスPR

過去記事カレンダー