米Microsoftは7月5日(現地時間)、今週のWindows Insider Previewの新ビルド公開は無いと発表した。来週には再開する予定という。
Windows Insider Previewでは、これまでDevチャネルとBetaチャネルで週1回ごとに新しいビルドがリリースされていた。なお、3月に新設されたCanaryチャネルは、6月2日が最後でほぼ1カ月新ビルドがリリースされていない。Canaryチャネルは最も早期のプレビューチャネルとなるが、それでもリリースする最低基準があると頻繁にリリースが行われていない理由を説明している。
文部科学省は7月4日、「初等中等教育段階における生成AIの利用に関する暫定的なガイドライン」を発表した。ChatGPTを始めとする生成AIについて、小学校/中学校/高等学校の各学校にてその利用の適否を判断する際の参考資料とするもので、長期休暇中の課題等における生成AIの利用についての考え方も示している。
ガイドラインの位置付けとしては、あくまでも参考資料にとどめており、一律に禁止や義務付けを行うものではないという。また、ガイドラインは幅広い関係者からのフィードバックなどを踏まえて、機動的に改訂を行うとしている。
ガイドラインの中では、生成AIの教育利用の方向性の基本的な考え方として「生成AIが、どのような仕組みで動いているかという理解や、どのように学びに生かしていくかという視点、近い将来使いこなすための力を意識的に育てていく姿勢は重要である」とする一方、「教育現場における活用に当たっては、児童生徒の発達の段階を十分に考慮する必要がある」と注意喚起も行っている。
また、生成AIの性質やメリット/デメリット、AIには自我や人格がないこと、生成AIに全てを委ねるのではなく自己の判断や考えが重要であることを十分に理解させ、そうした教育活動が可能であるかどうかの見極めが重要としている。こうした判断を適切に行うためには、教師の側にも一定のAIリテラシーが必要だと記している。
さらに、総合的に勘案すると限定的な利用から始めることが適切であり、生成AIを取り巻く懸念やリスクに十分な対策を講じることができる一部の学校において、個人情報保護やセキュリティ、著作権等に十分に留意しつつ、パイロット的な取組を進め、成果/課題を十分に検証していくことが必要だと提案している。
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