「Pixel Tablet」は“タブレットが持つ10年来の課題”にGoogleが取り組んだ意欲作……その課題って?ある日のペン・ボード・ガジェット(3/3 ページ)

» 2023年07月25日 12時00分 公開
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まとめ

 では、そろそろまとめていきましょう

気に入った点

  • 快適なサイズとボディーの手触り
  • Pixel 7シリーズと同等の高性能
  • 充電+常時表示画面でずっと待機していてくれる
  • ホルダー利用時の、タブレットとしては余裕のある音質
  • スマホアプリが快適に利用できるよう工夫されている
  • スマートディスプレイとしても利用できる
  • バッテリー劣化に配慮したホルダー充電の制御
  • マルチアカウント対応

難点になり得る点

  • ホルダーが不要な人のための選択肢がない
  • 追加のホルダーを買おうとすると同社のスマートディスプレイより高く、ホルダー単体ではスピーカーとして動作しない
  • 純正ペンや純正キーボードが発売されていない
  • 顔認証に非対応
  • スムースディスプレイ(90〜120Hz)非対応
  • Androidタブレット

 Pixel Tabletはさまざまな見方ができるデバイスです。「ちょっと高い、普通のAndroidタブレット」にも見えるでしょうし、「Google Nest Hubの上位版と、出来の良いタブレットが両取りできる製品」とも見えるでしょう。人によっては「Googleが10年来やる気のなかったタブレット分野と、ここ数年やる気が感じられないホームデバイスが両取りできる製品」まであるかもしれません。

 使用頻度こそが真のコスパ、と何度か述べている自分にとっては、「使用頻度が落ちやすく、使わないのが習慣化しやすい」というタブレット共通の問題に正面から取り組んで、しっかりと一定の改善を見せた製品に見えます。一方で、最適化されていないアプリが多く、生産的な用途でも立ち遅れているというAndroidタブレット全体の問題が、利用機会の足かせになっているともいえるでしょう。

 この問題が足かせのまま終わるのか、それとも、良くなったね、伸び代だったねと言える日が来るのか……。自分は最近の各社のタブレットへのやる気や、折り畳みスマホの流れを見ながら少し希望をもっています。今後も注目していきたいと思います。

Google Pixel Tablet タブレットは収納しやすいのが一番よくない!
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