ここからは、実際にaiwa tab AB8を使ってみた印象を伝えよう。
先述の通り、本機は機能制限のないAndroid 12をプリインストールしている。ただし、標準のホーム(ランチャー)アプリは、Android One端末で使われることの多い「QuickStep」のままとなる。ゆえに、ボディーだけでなく、ソフト面でもパッと見ではJA2-TBA0801との区別が付きにくい。
しかし、ハードウェアのスペック向上とOSの変更によって、JA2-TBA0801では使えなかった「画面分割」や「ピクチャーインピクチャー(PIP)」機能を利用できるようになった。これらは極端に動作が遅いということもなく、そこそこ便利に使える。
せっかくなので、ベンチマークアプリを使ってスコアも計測してみた。スコアは以下の通りだ。
(※1)Antutu BenchmarkはGoogle Playからのインストールができません(今回はAPKファイルを直接インストールしています)
やはり、CPUの8コア化やメモリ容量の倍増は効果てきめんで、JA2-TBA0801と比べるとアプリの起動や操作感はかなり改善されている。快適とまではいえなくとも、それほど重い(遅い)という印象はない。軽めのカジュアルゲームならプレイもできそうだ。
ただ、あれもこれもと何でも快適にこなせる端末ではないことは間違いなく、動画や電子書籍/マンガアプリなど、コンテンツの消費に最適なタブレットなのだと思う。
結論的には、事実上の先代であるJA2-TBA0801と同じになってしまうが、「コンテンツ消費のためのタブレット」なら、より安価なFireタブレットシリーズでも事足りてしまう。aiwa tab AB8の評価は、Google Playが使えることを重視するかどうかで変わってきそうである。
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