AV機器やIoT機器の開発/製造で知られるJENESIS(ジェネシス)が、「aiwa(アイワ)デジタル」ブランドから、8型Androidタブレット「aiwa tab AB8(JA3-TBA0802)」を発売した。税込みの実売価格は2万円程度である。
aiwaデジタルの8型Androidタブレットといえば、2022年12月に事実上の先代モデルで、Android 12(Go edition)を搭載する「JA2-TBA0801」が登場し、PC USERでもレビューしている。
JA2-TBA0801とJA2-TBA0802には、発表当初の実売価格ベースで2000円少々の価格差がある。aiwa tab AB8に2000円分の“差”はあるのだろうか……?
aiwa Tab AB8は、JA2-TBA0801の設計をベースとしつつ、SoCをパワーアップし、メモリと内蔵ストレージを増量したモデルである。ボディーカラーがシルバーからブラックに変わったこと以外は、外観における違いはない。
SoCはMediaTekの「Kompanio 500(MT8183)」で、CPUコア部分はCortex-A73×4(最大2GHz)+Cortex-A53×4(最大2GHz)の計8コア構成となっている。JA2-TBA0801と比べると、よりパフォーマンスに優れたCortex-A73コアが追加されている。
このKompanio 500はArmアーキテクチャのChromebookでの搭載を想定したSoCだが、Amazonのタブレット「Fire HD 10」の2019年モデル(第9世代)と2021年モデル(第11世代)など、Android OSベースのタブレットでも複数の採用例が見受けられる。
メインメモリは4GB、内蔵ストレージは64GBと、JA2-TBA0801の2倍に引き上げられている。また、microSDメモリーカードの増設にも対応している。
その他のスペックは、JA2-TBA0801と同様だ。ディスプレイは8型IPS液晶で、解像度はHD(800×1280ピクセル)となる。明るさはやや暗めで、発色は良好とは言いがたい面もある。
上下のベゼル(額縁)がやや太めで、正面右上に約500万画素のインカメラを搭載している。顔認証には非対応で、指紋センサーなども搭載していない。背面の右上には約800万画素のアウトカメラ(AF対応)を備えている。
本体の上部には3.5mmイヤフォン/マイクコンボ端子と、microSDメモリーカードスロット、USB 2.0 Type-C端子(充電端子兼用)が用意されている。microSDメモリーカードは少し細長いふたで保護されていて、その隣にはSIMカードスロットらしき跡も確認できる。恐らく、設計上はLTE対応モデルも想定されているのだろう。
ボリュームボタンと電源ボタンは、本体右側面に配置されている。最近ではあまり見かけなくなった「リセットスイッチ」も、電源ボタンの下に設けられている。
なお、あまりアピールされていないが、aiwa tab AB8は衛星測位機能も強化されている。JA2-TBA0801はGPSとQZSS(みちびき)のみ利用可能だったが、本機ではGLONASSとGalileoでの測位も可能である。
先述の通り、SoCやメモリ/ストレージと衛星測位機能が強化され、ボディーカラーが変わったこと以外は、JA2-TBA0801とaiwa tab AB8に違いはない。ゆえに、本体保護ケースや画面保護フィルムといったアクセサリーは両者で相互に流用可能だ。
ただ、残念ながら両モデルで使えるサードパーティー製のアクセサリーはあまり多くない。純正のアクセサリーも「aiwaタブレットPC用PUケースBタイプ」「aiwaタブレットPC用画面保護フィルムCタイプ」「タブレット/スマートフォン用タッチペンJA2-TCP0001」の3種類のみとなる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.