AV機器やIoT機器の開発/製造で知られるJENESIS(ジェネシス)が8月、オーディオ機器メーカーのaiwa(アイワ)からデジタル分野における商標権のライセンスを受けて「aiwaデジタル」というブランドを立ち上げた。
ブランドを立ち上げた際に、JENESISは8つの製品を投入することを表明した。その1つが、8型Androidタブレット「JA2-TBA0801」だ。JA2-TBA0801の税込み実売価格は1万8000円弱で、12月15日現在における直販価格は1万7300円となっている。2万円を切るAndroidタブレットということ、そして8型というコンパクトサイズはもちろんだが、OSが「Android 12(Go edition)」であることも注目ポイントである。
果たして、JA2-TBA0801はどのような用途にピッタリなAndroidタブレットなのか、実際に使って検証してみよう。
先述の通り、JA2-TBA0801のOSは「Android 12(Go edition)」だ。
「Go editionって何?」と思った人もいるかもしれないので簡単に解説すると、Android(Go edition)は、通常のAndroid OSよりも動作要件を緩和した(≒スペックの低い端末でも動作する)OSである。元々は開発途上国で廉価なスマートフォンを発売するために考案されたものだが、現在では日本を含む先進国で販売される廉価なスマートフォンやタブレットでも採用されることがある。
通常のAndroid OSと比べた場合のGo editionの主な特徴は以下の通りだ(Android 12での比較)。
Android 12(Go edition)をプリインストールするということは、JA2-TBA0801は当然に「低スペックタブレット」ということになる。
メインメモリは2GBで、内蔵ストレージは32GBとなる。SoCは、Amazonの「Fire HD 8」の2020年モデル(第10世代)でも使われているMediaTek製の「MT8168」で、CPU部分はCotex-A53の4コア構成となる。
ディスプレイは8型IPS液晶で、解像度はHD(800×1280ピクセル)となる。上下のベゼルは太めで、その上部には約500万画素のインカメラを備えている。生体認証には対応していない。背面には約800万画素のアウトカメラ(AF対応)も備えている。
ボディーそのものはアルミニウム製で、安っぽさは感じない。「2万円を切っても、ここまでできるのか」という印象を受ける。ただし、ベゼルの太さもあって「数年前によくあった8型タブレット」という雰囲気となってしまう。
本体の上部には3.5mmイヤフォン/マイクコンボ端子、microSDスロットと充電端子を兼ねるUSB 2.0 Type-C端子が用意されている。microSDスロットは少し細長いふたで保護されていて、その隣にはSIMカードスロットらしき“痕跡”もある。もしかすると、LTEモデルの販売も想定して設計されたのかもしれない。
ボリュームボタンと電源ボタンは右側面にある。電源ボタンの下には、緊急時に使うリセットスイッチも設けられている
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