ここからは、JA2-TBA0801を実際に使ってみての所感をまとめていこうと思う。
OSのAndroid 12(Go edition)だが、実際に使ってみると通常のAndroid 12と大きく変わるところはない。Googleの「Pixel」のような“プレーン”に近いUI(ユーザーインタフェース)のAndroidスマホ/タブレットを使ってきた人なら、違和感も覚えないだろう。
先述の通り、Go editionでは一部のGoogle純正アプリも「Go edition」となっている。JA2-TBA0801の場合は、「Google(検索)」「Googleフォト(ギャラリー)」はGo editionがプリインストールされているが、「Googleマップ」は通常エディションがプリインストールされていた。
通常のAndroid 12とは異なり画面分割機能やピクチャーインピクチャー(PIP)機能は使えないものの、繰り返しだが、普通に操作する分にはオーソドックスなAndroidタブレットという感じである。
ついでなので、ベンチマークアプリを使ってスコアも計測してみた。「Geekbench 5」はシングルコアが「132」、マルチコアが「437」。「AnTuTu」(※1)は総合スコアが「91312」という結果だった。
参考に、同じく4コアCPUでメインメモリ2GBの「Fire 7」のスコアは、Geekbench 5のスングルコアが「165」、マルチコアが「523」、AnTuTuの総合スコアは「104534」だった。
(※1)AntutuはGoogle Playストアからダウンロードできないため、APK(アプリケーションパッケージ)を直接インストールしている
総合的な使用感だが、OS自体は確かに軽量である。しかし、アプリが高性能なSoCに引っ張られる(最適化される)傾向にあるせいか、一部のアプリでは1つ1つの動作がどうしても重たくなってしまう。軽めのカジュアルゲームなら気にならないかもしれないが、筆者が使った限りにおいてビジネスやクリエイティブ用途での利用には全く向いていないと感じた。
このサイズだと「YouTube」などの動画視聴に使おうと考えている人も多いと思うが、動画は再生さえ始まればスムーズに視聴できる。ベッドやキッチンなどで動画視聴や電子書籍用に使うというのであれば、大いに活躍できるはずだ。また、スマホのテザリングを利用してカーナビ端末として使うのも良さそうである。
ただし、この用途であれば、Amazonの「Fire HD 8」あるいは「Fire 7」という“先達”がいる。これらはGoogle Playストアにあるアプリを使えないという弱点はあるものの、価格的には競争力も高い。「安くて持ち運びやすいタブレットが欲しいけれど、どうしてもGoogle Playストアを使いたい!」という人は、JA2-TBA0801を検討してみると良いだろう。
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