この問題を解決するには、周りの空間を認識し、適切な位置にXREAL Air側のディスプレイを固定する必要があります。幸い、こうしたニーズは開発元に届いていたようで、新製品のXREAL Beamを使うと、特に私がやりたかった本当の意味での「空間ディスプレイ化」を実現できるようなのです。
XREAL Beamは、HDMI出力があるデバイスをXREAL Airと有線接続したり、PCやスマートフォンを無線接続できるようにしたりする周辺機器です。
XREAL Beamを間に挟むことで、Nintendo SwitchやPlayStation 5といったゲーム機との接続も実現できます。さらに、PCやスマホをもっと手軽なワイヤレスで接続できるようにもなります。近年に発売されたデバイスなら、基本的にどのデバイスでも接続できるはずです。
さて、XREAL Beamを使うことで実際に拡張ディスプレイとしての使い勝手はどうなったのか。これはズバリ、思い描いていた使い方が可能になりました!
拡張ディスプレイの表示を、空間上の任意の場所に固定できるのです。例えば、ノートPCの画面の上に仮想ディスプレイを固定することで、2画面表示として使えます。ディスプレイの背後が透けて見えるので、周囲の状況も把握できます。
ただし、XREAL Airのレンズ部分は場所によって透明度が異なります。レンズの正面部分でノートPCの画面を見ようとすると、やや薄暗いAR表示部分を通すことになるので、やや暗めになります。レンズの下部は透明度が高いため、違和感なく見えます。少し工夫が必要です。
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