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「XREAL Air+Beam」は仕事に役立つか? “今すぐ買えるARグラス”でモバイルオフィスを実現「目指せ↑ワンランク上の仕事術」デジモノ探訪記(2/4 ページ)

» 2023年07月28日 12時00分 公開
[石黒直樹ITmedia]

XREAL Airのレベルを引き上げる、XREAL Beamの登場

 この問題を解決するには、周りの空間を認識し、適切な位置にXREAL Air側のディスプレイを固定する必要があります。幸い、こうしたニーズは開発元に届いていたようで、新製品のXREAL Beamを使うと、特に私がやりたかった本当の意味での「空間ディスプレイ化」を実現できるようなのです。

 XREAL Beamは、HDMI出力があるデバイスをXREAL Airと有線接続したり、PCやスマートフォンを無線接続できるようにしたりする周辺機器です。

 XREAL Beamを間に挟むことで、Nintendo SwitchやPlayStation 5といったゲーム機との接続も実現できます。さらに、PCやスマホをもっと手軽なワイヤレスで接続できるようにもなります。近年に発売されたデバイスなら、基本的にどのデバイスでも接続できるはずです。

photo 有線接続した様子。ケーブルの長さを工夫すれば、もう少しスマートにできるはず

拡張ディスプレイとしての使い勝手はどうなった?

 さて、XREAL Beamを使うことで実際に拡張ディスプレイとしての使い勝手はどうなったのか。これはズバリ、思い描いていた使い方が可能になりました!

 拡張ディスプレイの表示を、空間上の任意の場所に固定できるのです。例えば、ノートPCの画面の上に仮想ディスプレイを固定することで、2画面表示として使えます。ディスプレイの背後が透けて見えるので、周囲の状況も把握できます。

photo ノートPCに目線を移しても、赤枠部分に拡張ディスプレイが固定されています。半透明なディスプレイが浮かんでいるイメージです

 ただし、XREAL Airのレンズ部分は場所によって透明度が異なります。レンズの正面部分でノートPCの画面を見ようとすると、やや薄暗いAR表示部分を通すことになるので、やや暗めになります。レンズの下部は透明度が高いため、違和感なく見えます。少し工夫が必要です。

photo 赤丸が眼のイメージ。正面はAR表示部分のためやや薄暗く、その部分を通してノートPCを見ると暗くなります。目線を下にして見ると、比較的普通の輝度で見えます

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