Galaxy Z Flip5の目玉の新要素として、巨大化した3.4型のカバーディスプレイがあります。しかし、アプリをそのまま動かせるのはGoogle マップやYouTubeなど一部のみです。基本的には「Apple Watch」のように、決められた機能やレイアウトの中で何を表示するかを設定します。
Samsungの公式アプリストア「Galaxy Store」で提供されている、同社公式のカスタマイズアプリ「Good Lock」を使うと、カバーディスプレイで一般的なアプリが使えるようになるなど、より幅広いカスタマイズができるようです。
しかし、なぜか日本からアクセスできるGalaxy Storeではダウンロードできません。理由は定かではないですが、日本国内にいても使えるようにしてほしいですね。
また、カバーディスプレイにカレンダーのようなウィジェットを常時表示しておこうと思っても、カバー画面のタイムアウト時間設定が最大30秒であるため、それを超えるとスリープしてしまいます。
画面焼けやバッテリー消費の問題がありそうですが、他のGalaxyスマホで使える常時点灯機能「Always on Display」と同じく、うまく工夫をして表示できるようにしてほしいところです。
これらはソフトウェアで解決できそうな問題なので、アップデートを期待したいですね。「3.4型のディスプレイをもっと有効活用できれば……」と歯がゆい気持ちです。
さて、この縦方向の折りたたみスマホが仕事の役に立つのか。スマホとして普通に活用する以外で何かできることはないか、考えてみました。
Galaxy Z Filp5の特徴は「手のひらに収まるコンパクトスマホ」ということです。これを生かしてプレゼンができると面白いのではないかと考えました。
AndroidにはMicrosoft純正のPowerPointアプリがあります。Galaxy Z Fold5を手に持って、ワイヤレスで外部ディスプレイにスライドショーを表示する──こうすることで、手元でスライドを操作でき、自由に動き回りながらプレゼンができます。
さらに、手元でプレゼン中のカンペとなるPowerPointのノートも参照できるため、スライド操作のように見せかけて堂々とカンペを見ることもできます。そして、ボリュームキーでスライドを前後に動かすこともできます。
実際に、こうしたスタイルで使うことはできました。
このセッティングの注意点としては、「Miracast」経由で接続する必要があるということです。AndroidのCastだとミラーリング表示となってしまうので、縦でスマホを手に持つと、出力先にも縦画面で表示されてしまいます。
ノート欄も丸見えです。Miracast接続であれば、出力先にスライドのみ表示される仕様になっています。
Miracast接続できるディスプレイやプロジェクターの準備が難しいと感じるかもしれませんが、数千円で入手できるMiracastレシーバーが多数販売されています。そこまで準備のハードルは高くないでしょう。
Galaxy Z Flip5からのMiracast送信は簡単で、内蔵されている「Smart View」から接続すればいいだけです。設定アプリもしくはクイック設定から接続できます。
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