ロボット掃除機本体は、円形タイプのオーソドックスな形状だ。AIと3D物体回避技術で障害物を避けつつ、部屋のマッピングを行う。
底面には、加圧しながら拭き上げるデュアル加圧回転式電動モップを備える。このモップはリフトアップ構造を採用しており、カーペットを検知すると自動的に持ち上がる。こうしたモップ式のロボット掃除機では、カーペットエリアでは使えないものもあるが、DreameBot L10s Ultraなら1台でフローリングもカーペットもカバー可能だ。
モーター技術に強いというだけあり、DreameBot L10s Ultraは5300Paという強力な吸引力も特徴となっている。数字だけではどれくらい強力なのかは分かりづらいが、他社のロボット掃除機を見てみると、おおよそ2000〜3000Paあたりが一般的なようだ。単純な比較だけなら、DreameBot L10s Ultraは一般的なロボット掃除機よりも2倍近く吸引力が強いということになる。
ただ、実際にどれだけゴミを吸い込めるかは、この吸引力(Pa)と合わせて吸い込む風量が重要になってくる。このため、Paの数値が大きいほど性能が優れているとは言えないようだ。今回の試用の範囲では、DreameBot L10s Ultraの吸引力が他社製品と比べてどれだけ優れているかは検証できなかったが、少なくとも猫の毛やホコリなどが床に残ってしまうということはなかった。
アプリ上からマップを確認できるのは、もはやロボット掃除機の共通機能だ。正直なところ、認識精度がどうこうといった部分に関しては、他の製品と比べて特別優れているといった印象はない。
なお、専用アプリ「Dreamehome」はiOS 12以降/Android 6.0以降のスマホで利用できる。
マップの表示などは一般的なロボット掃除機と同等だ
ただ、AI機能搭載ということもあり、掃除経路中にある障害物を認識する機能を持っている。これにより電源コードを巻き込んでしまったり、床に放り出された服などを巻き込んでしまったりすることを防ぐことが可能だ。認識したものはマップ上にも表示され、個別にそれが何だったのかを指定し直すこともできる。
吸引力の強さや、モップの水分量もカスタマイズが可能だ。通常はデフォルトのままでも問題はないと思うが、よりしっかりと水拭きをしたい、部屋の掃除を1回りではなく、2〜3周してほしいといった設定も可能だ。
他にも面白い機能として、掃除機に搭載されているカメラの映像を遠隔で確認できる。スマートフォンを使って操作もできるので、出先から部屋の中の見守りカメラとしても利用可能だ。なお、遠隔操作中は、本体から3分ごとにカメラ撮影中であるとアナウンスが流れる。
次に、スティック型の掃除機をチェックする。
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