ストレージは、PCI Express 4.0接続のSSDで、本モデルには512GBのモジュールが搭載されている。
この個体に搭載されていたWestern Digital製の「PC SN810」の512GBモデル(SDCQNRY-512G)は、シーケンシャル読み出しは毎秒6000MB、書き込みが4100MBという公称スペックを持つ。
「CrystalDiskMark 8.0.4」でパフォーマンスを実測してみたところ、シーケンシャル(SEQ1M Q8T1)の読み出しは毎秒3564.21MB、書き込みは3306.53MBと、いずれも公称値よりもやや低めの結果となった。
ストレージのパフォーマンスを計測すると、今回のように公称値を下回る速度となることもあれば、逆に公称値を上回る速度を記録することもある。あくまでも「このくらいの速度は出る」という参考になれば幸いだ。
ディスプレイは、14型の非光沢(アンチグレア)液晶で、最大解像度は1920×1200ピクセル(アスペクト比16:10)となる。縦方向のピクセル数が多いため、ウィンドウの表示領域を広く取りやすいことがメリットだ。タッチ操作にも対応している。
ディスプレイの上部には、顔認証対応の約500万画素のWebカメラとマイクを搭載している。プリインストールされている「HP Presence 2.0」を使用することで、AIを活用したフェイストラッキングや被写体のオートフレーミング、マイクのノイズリダクションが行える。
カメラには物理的にレンズ部分を閉鎖できるシャッター(HP プライバシースライダー)を搭載しており、セキュリティリスクも低減可能だ。
HPは本体(ハードウェア)面とソフトウェア面の両面でセキュリティリスクを減らすソリューション「HP Wolf Security for Business」を提供している。
本機もこのソリューションに対応しており、AIでマルウェアのプログラムの特徴を分析してマルウェアの侵入を防ぐ「HP Sure Sense」や、UEFI(BIOS)よりも低いレベルでのセキュリティを担保する独立ハードウェア「HP Endpoint Controller」、ハードウェアと隔離した仮想環境でファイルの解凍やブラウザを実行し、マルウェア感染を無効化する「HP Sure Click」など、多数の機能が初期導入されている。
「世界で最も安全なPC」と掲げるだけあって、これだけの対策がなされていれば社外でのPC利用もある程度安心できるだろう。
続けて、その他のハードウェアをチェックしていこう。
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