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「HP ZBook Firefly G10 A」は仕事のパフォーマンスを常に発揮したいハイブリッドワーカーに適したモバイルワークステーションだ(4/4 ページ)

» 2023年09月27日 12時30分 公開
[加藤瑞貴ITmedia]
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ベンチマークテストで実力をチェック!

 ここからは、ベンチマークテストでHP ZBook Firefly G10 Aの実力を確かめていく。今回は“素のパフォーマンス”をチェックするために、Windowsの電源モードは標準の「最適なパフォーマンス」としている。

CINEBENCH R23

 まず、3Dレンダリングを通してCPUのパフォーマンスをチェックする「CINEBENCH R23」の結果をチェックしてみよう。

  • マルチコア: 1万1525ポイント
  • シングルコア: 1571ポイント

 標準TDP(熱消費電力)が28WのモバイルAPUということを考えると、良好なスコアといえる。参考までに、筆者の所有するデスクトップ向けRyzenのスコアは以下の通りだった。

  • Ryzen 9 5950X(16コア32スレッド)
    • マルチコア: 2万1601ポイント
    • シングルコア: 1566ポイント
  • Ryzen 5 5600X(6コア12スレッド)
    • マルチコア: 9553ポイント
    • シングルコア: 1489ポイント

 アーキテクチャの違いはあれど、Ryzen 7 Pro 7840HSはひと昔前のデスクトップ向けCPUをしのぐパフォーマンスを備えていることが分かる。Zen 3アーキテクチャCPUでいえば「Ryzen 7 5800XとRyzen 7 5700Xの間」と思っておけばいいだろう。

CINEBENCH R23 CINEBENCH R23の結果

PCMark 10

 次に、PC総合ベンチマークテストアプリ「PCMark 10」を実行した結果は以下の通りだ。「CINEBENCH R23」と同様に、ポイントの高さが性能の高さを示している。

  • 総合ポイント: 6578ポイント
  • Essentials(アプリ計算、Web会議、Webブラウジング): 9804ポイント
  • Productivity(表計算、ワープロ): 9822ポイント
  • Digital Content Creation(写真/動画の編集やレンダリング): 8022ポイント

 こちらも、モバイル向けCPUとしては高い総合スコアを記録している。これだけの性能なら、普段使いはもちろん、やや負荷の大きい作業も十分にこなせそうである。

PCMark 10 PCMark 10の結果

3DMark

 続けて、ゲームにおける3Dグラフィックスのパフォーマンスをチェックする「3DMark」を試してみた。総合スコアは以下の通りだ。

  • DirectX 11ベースのテスト
    • Fire Strike(フルHD): 4053ポイント
    • Fire Strike Extreme(WQHD): 2078ポイント
    • Fire Strike Ultra(4K): 1212ポイント
  • DirectX 12ベースのテスト
    • Time Spy(WQHD): 1862ポイント
    • Time Spy Extreme(4K): 847ポイント

 GPUコアとしてRadeon 780Mを統合していることもあり、数年前に発売されたエントリークラスのGPU程度の性能はしっかりと確保している。フルHD解像度であれば、グラフィックス性能で困ることもないだろう。

3DMark 3DMarkの結果

FF15ベンチマーク

 最後に、実際のゲームをベースとするベンチマークテストアプリ「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク(FF15ベンチマーク)」のスコアを計測してみた。

 解像度はフルHD、フルスクリーンモードに設定した上で、標準品質/高品質の2パターンでスコアを測定した結果が以下の通りだ。

  • フルHD・標準品質: 2088
  • フルHD・高品質: 1486

 メインメモリから確保できるグラフィックスメモリが少ないせいか、スコアはそれほど高くはない。高品質なグラフィック画質でプレイするのはやや難しいといった印象だ。

 外部GPUを搭載しているわけではないので、ゲームをプレイする場合は必要に応じて各種設定を変更するといいだろう。

FF15ベンチマーク FF15ベンチマーク(標準品質)の結果。さすがに重量級タイトルは厳しいようである

バッテリー駆動時間

 ノートPCを使う上で気になるのは、やはりバッテリーの駆動時間だろう。いくら高スペックだとしても、短時間でバッテリーが切れてしまうようであればユーザーとしても困ってしまう。

 そこで、PCMark 10に用意されているバッテリーテスト機能を使い、できるだけ実際の利用シーンに近い環境での連続駆動時間を測定してみた。シナリオはWeb会議やWebブラウジングといったオフィスシーンで一般的な作業を再現する「Modern Office」を利用した。

 液晶輝度を50%、音声はミュートにした状態で、残量が100%(満充電)から5%(強制休止状態)になるまでの時間を計測したところ、11時間10分だった。半日近くバッテリーが持つとあれば、電源の確保しづらい出先などでもバッテリー残量を気にせず作業できるだろう。

バッテリー PCMark 10 Battery Life Testの結果

ハイブリッドワークに最適な1台

 ベンチマークテストを通して分かった通り、HP ZBook Firefly 14inch G10 AはノートPCとしては高いパフォーマンスを備えている。まさに「たいていの作業はこれ1台でできる」といえる仕上がりだ。特にCPUパフォーマンスに関しては1世代前のデスクトップ用CPUに迫る。

 一方で、モバイルワークステーションとしては主にGPUパフォーマンス面で弱い面もある。しかし、グラフィックスドライバーはISV(ソフトウェアベンダー)の認証を取得したプロバージョンをプリインストールしており、「軽量だけれど信頼性が求められるグラフィックス作業」は十分にこなせる。

 スペックだけでなく、HP独自のセキュリティ機能も特筆すべきものがある。ハードウェアとソフトウェアの両方に施された強力な対策の数々は、自宅やオフィス、外出先などを自在に移動するハイブリッドワークに効果的だろう。

 いろいろな場所で仕事をするから「ノートPC1台で業務を済ませたい!」というビジネスマンや、既にハイスペックなマシンを持っていてサブマシンとして快適なスペックのノートPCを探しているようなクリエイターは、要チェックの1台だ。

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