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これがビジネスPCの最先端! 軽い/頑丈/高性能を体現した「HP Elite Dragonfly G3」を試す(1/4 ページ)

» 2022年11月08日 12時30分 公開
[マルオマサトITmedia]

 日本HPから登場した「HP Elite Dragonfly G3」は、従来の2in1タイプからクラムシェルタイプに変更することで、13.5型と画面を大型化しつつ、約1kg〜1.22kgの薄型軽量ボディーを維持したビジネスモバイルPCだ。Intel最新の第12世代Coreプロセッサを搭載するとともに、ハイブリッドワークを強く意識した高い機能を備え、Intelが最高の体験ができると認めるIntel Evoプラットフォーム(第3版)の認定も取得している最先端モデルでもある。

 日本HPの直販サイト「HP Directplus」では、スペックが異なる6種類の海外生産モデル(この他に、スペックをカスタマイズできる東京生産モデルもある)を用意しているが、今回はその中から5G通信機能を備えたハイスペックモデル(6H164PA#ABJ)をベースとした評価機を入手したのでレビューしよう。

HP Elite Dragonfly G3 日本HP ビジネスPC 日本HPの「HP Elite Dragonfly G3」は、13.5型の画面サイズで重量約1kg〜1.22kgの薄型軽量ビジネスモバイルPCだ

存在感抜群の深いブルーカラーを採用したボディー

 まず、深みのあるブルー(スレートブルー)のボディーの存在感が抜群である。上質でありながら重厚すぎず、道具としてなじむ独特の存在感をたたえており、AppleのMacBookシリーズや日本マイクロソフトのSurfaceシリーズに匹敵するようなクオリティーに達している印象だ。

 ボディーの素材はマグネシウム合金を利用する。CNC削り出しで成形され、摩耗に強い表面加工がなされており、エタノールを含む家庭用クリーナーシートで約1000回ふいても耐えるという。加えて、米軍調達基準のMIL-STD-810Hのテストをクリアする頑丈さも兼ね備えている。

HP Elite Dragonfly G3 日本HP ビジネスPC ボディーは深みのあるブルー(スレートブルー)と質感の高さが印象的だ。素材はマグネシウム合金を採用し、摩耗に強い表面加工がなされている

厚さが約16.4mmの薄型軽量ながらロングバッテリーで頑丈!

 ボディーサイズは約297.4(幅)×220.4(奥行き)×16.4(厚さ)mm(最薄部、突起部含まず)で、評価機の重量は公称値で約1.15kg、実測で1.154kgだった。スリムでフラットなフォルムゆえブリーフケースタイプのバッグにもすんなりと収まり、身軽に持ち運ぶことができる。

 バッテリーの容量は45Whとなる。モバイルノートPCとして標準的な容量をしっかり搭載している。公称の駆動時間はMobile Mark 2018で最大約12時間45分、JEITAバッテリー動作時間測定法 Ver.2.0の数値は約14時間32分だ。

 なお、海外生産モデルのラインアップには68Whの6セルバッテリーを搭載した長時間駆動モデル(重量約1.22kg)も用意されている他、東京生産モデルでは最軽量時で約1kgとなるモデルも選べる。

 標準で付属するACアダプターは65W仕様だ。容量50%まで約30〜45分、90%まで約90分で充電できる急速充電に対応している。両側面にあるUSB Type-C(Thunderbolt 4対応)端子は、どちらも充電端子として利用可能だ

HP Elite Dragonfly G3 日本HP ビジネスPC 底面には吸気口と横長のゴム足がある。具体的なサイズは、約297.4×220.4×16.4mm(最薄部、突起部含まず)で重量が約1.15kgとなる
HP Elite Dragonfly G3 日本HP ビジネスPC 標準で付属するACアダプターは65W仕様だ。50%まで約30〜45分、90%まで約90分で充電できる急速充電に対応する
HP Elite Dragonfly G3 日本HP ビジネスPC バッテリー容量は45Whだ。モバイルノートPCとして標準的な容量を備えている

第12世代Coreプロセッサを筆頭に先進の基本スペックを装備

 CPUは、Intel最新の第12世代Coreプロセッサ(開発コード名:Alder Lake)を採用している。この世代ではCPUの内部構造を大きく変え、性能優先のPコアと電力効率優先のEコア、2種類のコアを最適に使い分けることで、電力効率を維持しながら、性能を大幅に底上げしている。

 本機が搭載するのは、PBP(Processor Base Power)15WのCore i7-1255Uだ。Pコアが2基、Eコアが8基で合計10コア12スレッド、最大周波数4.7GHzというモデルだ。Pコアは2基ながらも、PCメーカーの熱設計次第では従来の6コア12スレッドと同等以上のパフォーマンスを発揮することができるようになっている。実際のパフォーマンスは後ほど検証しよう。

 メモリはLPDDR5を32GB搭載する。LPDDR5は原則オンボード搭載のため増設や換装はできないが、十分な容量だろう。ストレージは容量512GBのPCI Express SSDだ。

HP Elite Dragonfly G3 日本HP ビジネスPC CPUは、Core i7-1255Uを採用する。Pコアが2基、Eコアは8基の合計10コア12スレッドという仕様だ
HP Elite Dragonfly G3 日本HP ビジネスPC メモリはLPDDR5を32GB搭載している
HP Elite Dragonfly G3 日本HP ビジネスPC ストレージは512GBのNVMe SSDを備える。評価機ではSK hynixのPCI Express 3.0 x4対応SSDが採用されていた
HP Elite Dragonfly G3 日本HP ビジネスPC CrystalDiskMark(ひよひよ氏・作)のスコア。シーケンシャルリードはPCI Express 3.0 x4の実効帯域ほぼ上限だ。ランダムリードやシーケンシャルライトも高速で、PCI Express 3.0 x4対応としてはトップクラスのスコアといえる

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