パンデミック以降、良くも悪くもリモートワークやオンライン会議が当たり前になってきたが、それに伴ってWebカメラを購入した人も多いだろう。ただ、とりあえず使えればいいということで手に入れたものの、画質的に満足できず、買い替えを検討している人もいるのではないだろうか。
そんな人にもお勧めしたいAI機能搭載の4K Webカメラ「HP 960 4K ストリーミングウェブカメラ」を、日本HPが11月4日に発売した。同社直販のHP Directplusでの価格は、税込み2万1900円だ。
本製品は約800万画素のソニー製STARVIS CMOSセンサーを内蔵し、18mm F2.0の大型レンズを備えた最大4K解像度(3840×2160ピクセル/30FPS)のWebカメラだ。最大5倍のズームとオートフォーカス機能を装備し、対角視野も最大100度と広く、机上に設置した際に奥行きが取れず顔がカメラに収まらないといったこともない。対応OSはWindows 11/10に加え、macOS 10.10以降とChromeOSでも利用できる。
ボディーサイズは、カメラ部分が約41.4(幅)×86.7(奥行き)×43.4(高さ)mm(カバーなし)、折りたたんだ状態でのスタンドを含めたサイズは約49.5(幅)×87(奥行き)×65(高さ)mm、重量は実測で約230.5g(公称値は約225g)だった。
カメラ向きは水平に360度、垂直(下方向)に90度調整できる。この手のディスプレイ設置型のカメラは、上下方向の調整はできても水平方向は固定の場合が多いので、この点は設置の自由が高く便利だ。
なお、カメラにはマグネットで着脱できるカバーが付属している。利用しない場合にはカバーを装着しておけば、プライバシー的にも安心だろう。
PCとはUSBで接続する。付属しているケーブルは、USB Type-C→USB Type-Aになっている。デスクトップPCなら問題ないだろうが、最近はType-A端子を搭載しないノートPCも増えているので注意しよう。なお、4K解像度での利用にはUSB 3.0が必要になる。USB 2.0でもカメラ自体は利用できるが、解像度が1920×1080ピクセル/30FPSに制限される。
カメラの設定は、全て「HP Accessory Center」アプリから行う。Windowsの場合はMicrosoft Store、MacもApp Storeからインストールできる。以下は、Windowsでの設定を紹介するが、Macでも同様の内容になるはずだ。
カメラをPCに接続し、HP Accessory Centerを立ち上げると、最初に「HP Presence Camera」のインストールを促される。画面の指示に従ってインストールしよう。といっても、「Confirm」を押した後、ダウンロードフォルダーに追加されているファイルをインストールするだけだ。
その後、HP Accessory Centerの画面で、Camera Switchを「オン」にするとアプリ内に映像が表示される。オンにしている場合にはHP Accessory Centerで設定した内容がカメラの出力として反映される。オフの場合には、カメラの映像がHP Accessory Centerを介さずにそのまま出力されるようだ。通常はオンのままで問題ないだろう。
ちなみに、同社では4K解像度とHP Accessory Centerの利用推奨環境を、CPUが第7世代Coreプロセッサ以降、メモリが8GB以上、GPUはGeForce GTX 1050 Ti以降としている。
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