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これがビジネスPCの最先端! 軽い/頑丈/高性能を体現した「HP Elite Dragonfly G3」を試す(4/4 ページ)

» 2022年11月08日 12時30分 公開
[マルオマサトITmedia]
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高いビジネスパフォーマンスと快適な操作感を実現

 ベンチマークテストの結果を掲載する。評価機の構成は、CPUにCore i7-1255U、メモリが32GB、ストレージが512GB(PCI Express 3.0 x4)、グラフィックス機能がCPU内蔵のIntel Iris Xe Graphics、OSが64bit版Windows 10 Pro(Windows 11のダウングレード権を利用)という構成だ。

 比較対象として、Ryzen 5 5660U(6コア12スレッド)を搭載ノートPC(マウスコンピューター「mouse X5-R5」)、約4年前の旧世代ビジネスPCのスコアも掲載した。

HP Elite Dragonfly G3 日本HP ビジネスPC テストに利用した環境

 CINEBENCH R23のCPUスコアではRyzen 5 5660U搭載機に少し劣るものの、他のテストでは軒並み優位に立っている。CINEBENCH R23はほぼCPUの性能がストレートに反映するテストであるが、実際のアプリケーションではキャッシュやメモリ、グラフィックス性能、ソフトウェアの最適化など総合的な要素が反映される。その点で本製品の方が優れているということだ。

 なお、PCMark 10ではProductivityのスコアが落ち込んでいる。これはタッチパネル搭載機に共通する傾向なので気にする必要はないだろう。

 バッテリーのテストについては、PCMark 10のテストは何度試みても途中終了してしまった。そこで、画面輝度最大でHuluのアニメコンテンツを連続再生していたところ、残量99%から6%になるまで、5時間49分駆動した。ビジネスアプリでの実動であれば、Intel Evoプラットフォームの要件(9時間以上)以上には余裕を持って駆動できるだろう。

HP Elite Dragonfly G3 日本HP ビジネスPC CINEBENCH R23のスコア比較
HP Elite Dragonfly G3 日本HP ビジネスPC PCMark 10のスコア比較。Productivity(オフィス作業)のスコアが落ち込んでいる。これはタッチパネル搭載機に共通する傾向なので気にする必要はないだろう。Essentials(Webブラウズなどの日常操作)、Digital Content Creation(コンテンツ制作、クリエイティブ)では比較対象を上回っている
HP Elite Dragonfly G3 日本HP ビジネスPC 3DMarkのスコア比較。旧世代PCはもちろん、現行のRyzen 5搭載機をも大きく上回る。高速なLPDDR5メモリを利用している効果もあるだろう
HP Elite Dragonfly G3 日本HP ビジネスPC FINAL FANTASY XIV:暁のフィナーレベンチマーク(1920×1080ピクセル/ノートPC標準/フルスクリーン)のテスト結果
HP Elite Dragonfly G3 日本HP ビジネスPC UL Procyon Benchmark Suites(Photo Editing、Video Editing)のスコア比較

 静音性や熱設計は、非常に優秀だ。アイドル時が静音であるのはもちろん高負荷時でも静音で動作する。システムに負荷を掛けるとキーボード奥側を中心に発熱するが、パームレストは体温以下に保たれている。性能をしっかり出しながら快適度を損なっていないのは見事といえる。

HP Elite Dragonfly G3 日本HP ビジネスPC システムの動作音(室温27度、暗騒音33.4dB)。静音性は非常に優秀だ
HP Elite Dragonfly G3 日本HP ビジネスPC FINAL FANTASY XIV:暁のフィナーレベンチマークの終了直前にFLIR ONEで測定したサーモグラフィー。室温は約27度。ヒンジ部は45度近く、キーボードも熱い部分は40度前後になっているが、よく触れるパームレストは体温以下に保たれており、放熱設計も優秀だ

ハイブリッドワークを加速する最先端モバイルPC

 HP Elite Dragonfly G3の魅力は、質感の高さが際立つ薄型軽量ボディーとIntel Evoプラットフォームに準拠する最先端の仕様だ。パフォーマンスやレスポンス、高画質カメラや高音質マイク/スピーカーなど、Intel Evoプラットフォームが担保する要素を極めて高いレベルで満たす。5G通信機能を搭載しており、場所を問わず、高速通信ができるのも強みだ。さらに静音性、気になる発熱の処理といった運用中の使用感も優秀で、極めてレベルの高い仕上がりといえる。

 直販サイトでの販売価格は44万7700円(税込み、送料別)と高価な製品ではあるが、ハイブリッドワーク時代のビジネスモバイルの集大成といえる存在だ。しかも現状のキャンペーン(限定1000台)を適用すれば、同26万3780円となっている。ハイブリッドワークを推進するビジネスパーソンならば、検討する価値は大いにあるだろう。

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