マウスコンピューターから登場した「mouse X5-R5」は、15.6型サイズの大画面を搭載した薄型軽量ノートPCだ。約1.43kg、厚さ17.9mm(突起部のぞく)とスリムなボディーに6コアのAMD Ryzen 5を搭載し、快適なパフォーマンスと長時間のバッテリー駆動時間、リーズナブルな価格を両立している。
同社の直販サイトには2モデルのベースモデルが用意されており、それぞれBTOでカスタムしてオーダーできる。今回はハイスペックの上位モデル「mouse X5-R5 (プレミアムモデル) [Windows 11]」を評価機として入手したので、性能や使い勝手を検証しよう。
ボディーはレッドとブラックのツートーンカラーだ。天面カバーのレッドは目立つ色ではあるが、さりげなくラメの入った落ち着いた色味なので、一般的なオフィスで使ってもあまり違和感はないだろう。サラッとした手触りで、指紋も付きにくい表面仕上げも好印象だ。
ボディーの素材にはマグネシウム合金を採用しており、質感、頑丈さも十分にある。あえてボディーの端の方だけを持ってみても、不安になるようなたわみなどは全く感じない。安心して持ち運ぶことができる。
ほぼフラットな形状で、最厚部の高さは約17.9mm(突起部のぞく)とスリムだ。画面のベゼルを狭くしたナローベゼルデザインとはいえ、15.6型と大きな画面を搭載しているだけに、一般のモバイルノートPCより1〜2回り大きな「大判サイズ」となる。それだけに、薄さのインパクトが強い。
公称の重量は約1.43kgと、持ち運びできる許容範囲内に収まっている。そして、公称バッテリー駆動時間(JEITAバッテリ動作時間測定法Ver.2.0)は、何と約22.5時間と長い。1泊2日の仕事でも、ACアダプター不要で使えるくらいの駆動時間を誇る。
PC性能の要となるCPUには、AMDのRyzen 5 5560Uを採用する。6コア12スレッド、最大周波数4GHzという仕様でモバイル向けとしては高いマルチスレッド性能を持ち、ビジネスシーンで快適に使えるのはもちろん、写真編集や映像編集などにも対応できる。
さらに上を行くポテンシャルを持つIntelの第12世代Coreプロセッサ(開発コード名:Alder Lake)が登場したことで、その影に隠れがちではあるが、第12世代Core搭載製品は総じて高価だ。逆にコストパフォーマンスにおいては、Intelの1世代前の第11世代Core(同Tiger Lake)向けCPUを大きく上回るマルチスレッド性能と、高い電力効率を備えるAMD Ryzenの魅力は大きい。
グラフィックス機能は、CPU内蔵のAMD Radeon Graphicsを利用する。メモリはDDR4-3200(PC4-25600)を採用し、容量は16GB(8GB×2)だ。ストレージはNVMe SSDを512GB装備している。いずれもBTOでカスタマイズ可能で、メモリは最大64GB(32GB×2)、ストレージは最大2TB×2まで内蔵可能だ。
なお、ストレージとしてはSamsungのPCIe 4.0 x4対応高速SSD「PM9A1」も指定できるが、Ryzen MobileのストレージインタフェースはPCIe 3.0 x4までのため、PCIe 3.0 x4動作になる。
次に、インタフェース回りを見ていこう。
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