新型コロナウイルスの動向に左右される日々が続くが、徐々に在宅ワークオンリーから、あるときは会社で、あるときは在宅で、さらには出先で営業と、日々働く場所が異なる日常を過ごしている人も多いだろう。
そういった中でも、すっかり定着したビデオ会議は継続しており、こういったハイブリッドワーク環境の中で、やはり欠かせないのがモバイルPCだ。性能がパワフルなことはもちろん、バッテリー駆動時間も長く、Windows 11も試したいし、何より価格はできる限り10万円に抑えたい。
ここで取り上げるマウスコンピューターの「mouse X4-R5」は、そういった希望をかなえてくれる1台だ。標準仕様で税別9万4800円(税/送料込みで10万7580円、以下同様)とリーズナブルだが、今回はメモリを8GB→16GBに強化したお勧め構成モデル(11万6270円)を入手したので、性能やバッテリー駆動時間などをチェックしていく。
mouse X4-R5は、CPUにAMDの6コア12スレッドの第3世代Ryzen 5 4600H(3GHz〜4GHz)を、GPUは6コアのRadeon Graphicsを搭載する。Ryzen 5 4600HはTDP 35Wと、TDP 15Wのモデルよりリミッターの上限値が高く、それだけパフォーマンスも引き上げられる。
メモリは16GB(8GB×2/DDR4-2666)のデュアルチャネル構成で、ストレージは512GB SSD(PCI Express 3.0 x4/NVMe)と手堅くまとまっている。BTOではメモリを最大64GBまで、ストレージは2TBまで選択可能で、USB 3.0接続の外付けHDD(2TB/4TB)も選べる。
なお、メモリモジュールはデュアルチャンネルにすると内蔵GPUを含めてフルに性能が引き出せるので、できれば評価機のように16GB以上、ハイブリッドワークなどでPCに触れる時間が増えたことを考えれば、32GBのメモリ(+2万4090円)を搭載したいところだ。
ハイブリッドワーク環境下では、屋外/室内を問わずPCを持ち歩く機会が多い。少しでも頑丈なPCを使いたいが、本製品はボディーに軽量かつ剛性の高いマグネシウム合金を利用している。表面はさらりとした手触りに仕上げられており、手で触れる機会が多いモバイルPCとしては指紋がつきにくいのも好印象だ。液晶ディスプレイ天板部分はメタリックレッドカラーが採用され、見た目にも非常にインパクトがある。
フルHD(1920×1080ピクセル)表示に対応した14型液晶ディスプレイは、外光や照明などが映り込みにくいノングレア仕上げで、長時間使っても目が疲れにくい。液晶の配向方式について記載はないが、視野角は上下/左右とも広く、視認性は良好だ。
左右が約4.5mmと狭額縁の液晶ディスプレイを採用するだけに、14型ながらボディーサイズは約320.2(幅)×214.5(奥行き)×17.5 (厚さ)mmと小ぶりで、重量も公称で約1.2kg(実測で約1201g)と取り回しやすいサイズ感をキープしている。
インタフェースも充実しており、通信機能は1000BASE-T対応の有線LAN、Wi-Fi 6(IEEE 802.11 ax)の無線LAN、Bluetooth 5.0を標準で装備する。USB端子もType-CとType-A合計で4基を備え、USB Type-C端子はPower Delivery(PD)もサポートしており、65W以上の出力をもつ汎用(はんよう)のUSB PD対応ACアダプター/モバイルバッテリーも利用できる(動作保証は純正品のみ)。
とはいえ、出力65W仕様のACアダプターは小柄で、ケーブル込みの重量も約234gで済むため持ち運びは苦にならない。
続いて、キーボード回りをチェックし、標準のWindows 10 Home 64bitからWindows 11へアップグレードしてみよう。
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