やっぱり10万円でどこでも使えるPCが欲しい! 「mouse X4-R5」をWindows 11/10で試す(1/4 ページ)

» 2022年01月24日 12時30分 公開

 新型コロナウイルスの動向に左右される日々が続くが、徐々に在宅ワークオンリーから、あるときは会社で、あるときは在宅で、さらには出先で営業と、日々働く場所が異なる日常を過ごしている人も多いだろう。

 そういった中でも、すっかり定着したビデオ会議は継続しており、こういったハイブリッドワーク環境の中で、やはり欠かせないのがモバイルPCだ。性能がパワフルなことはもちろん、バッテリー駆動時間も長く、Windows 11も試したいし、何より価格はできる限り10万円に抑えたい。

 ここで取り上げるマウスコンピューターの「mouse X4-R5」は、そういった希望をかなえてくれる1台だ。標準仕様で税別9万4800円(税/送料込みで10万7580円、以下同様)とリーズナブルだが、今回はメモリを8GB→16GBに強化したお勧め構成モデル(11万6270円)を入手したので、性能やバッテリー駆動時間などをチェックしていく。

mouse X4-R5 14型液晶ディスプレイを搭載したマウスコンピューターのモバイルPC「mouse X4-R5」。重量は約1.2kgで、バッテリー駆動時間は約10時間(JEITAバッテリ動作時間測定法Ver.2.0)と長い

6コア12スレッドのRyzen 5 4600Hを搭載

 mouse X4-R5は、CPUにAMDの6コア12スレッドの第3世代Ryzen 5 4600H(3GHz〜4GHz)を、GPUは6コアのRadeon Graphicsを搭載する。Ryzen 5 4600HはTDP 35Wと、TDP 15Wのモデルよりリミッターの上限値が高く、それだけパフォーマンスも引き上げられる。

 メモリは16GB(8GB×2/DDR4-2666)のデュアルチャネル構成で、ストレージは512GB SSD(PCI Express 3.0 x4/NVMe)と手堅くまとまっている。BTOではメモリを最大64GBまで、ストレージは2TBまで選択可能で、USB 3.0接続の外付けHDD(2TB/4TB)も選べる。

 なお、メモリモジュールはデュアルチャンネルにすると内蔵GPUを含めてフルに性能が引き出せるので、できれば評価機のように16GB以上、ハイブリッドワークなどでPCに触れる時間が増えたことを考えれば、32GBのメモリ(+2万4090円)を搭載したいところだ。

mouse X4-R5 CPU-Zの画面
mouse X4-R5 GPU-Zの画面
mouse X4-R5 容量512GBのストレージはPCI Express(NVMe)対応のSSDで、評価機にはMicron 2210(MTFDHBA512QFD)が採用されていた
mouse X4-R5 CrystalDiskMark 8.0.1(ひよひよ氏・作)のスコア。リード/ライトともに公称値通りの値が出ていた。BTOでは、より高速(リード毎秒3200MB)なSamsung PM981aを指定することもできる

メタリックレッドカラーを採用したマグネシウム合金のボディーを採用

 ハイブリッドワーク環境下では、屋外/室内を問わずPCを持ち歩く機会が多い。少しでも頑丈なPCを使いたいが、本製品はボディーに軽量かつ剛性の高いマグネシウム合金を利用している。表面はさらりとした手触りに仕上げられており、手で触れる機会が多いモバイルPCとしては指紋がつきにくいのも好印象だ。液晶ディスプレイ天板部分はメタリックレッドカラーが採用され、見た目にも非常にインパクトがある。

mouse X4-R5 液晶ディスプレイの天板はメタリックレッドカラーを採用し、中央にマウスコンピューターのロゴマークがシルバーで塗装されている。液晶ディスプレイは約155度まで開く

 フルHD(1920×1080ピクセル)表示に対応した14型液晶ディスプレイは、外光や照明などが映り込みにくいノングレア仕上げで、長時間使っても目が疲れにくい。液晶の配向方式について記載はないが、視野角は上下/左右とも広く、視認性は良好だ。

 左右が約4.5mmと狭額縁の液晶ディスプレイを採用するだけに、14型ながらボディーサイズは約320.2(幅)×214.5(奥行き)×17.5 (厚さ)mmと小ぶりで、重量も公称で約1.2kg(実測で約1201g)と取り回しやすいサイズ感をキープしている。

mouse X4-R5 14型でフルHD表示に対応した液晶ディスプレイを備える。輝度はそれほど高くないが視野角は広めだ

インタフェースも充実

 インタフェースも充実しており、通信機能は1000BASE-T対応の有線LAN、Wi-Fi 6(IEEE 802.11 ax)の無線LAN、Bluetooth 5.0を標準で装備する。USB端子もType-CとType-A合計で4基を備え、USB Type-C端子はPower Delivery(PD)もサポートしており、65W以上の出力をもつ汎用(はんよう)のUSB PD対応ACアダプター/モバイルバッテリーも利用できる(動作保証は純正品のみ)。

 とはいえ、出力65W仕様のACアダプターは小柄で、ケーブル込みの重量も約234gで済むため持ち運びは苦にならない。

mouse X4-R5 前面中央にくぼみがあり、液晶ディスプレイを開きやすい
mouse X4-R5 背面に排気口が用意されている
mouse X4-R5 左側面には3.5mmのヘッドフォン/ヘッドセット、USB 3.0、USB 2.0(いずれもType-A)、有線LANの各端子が並ぶ。奥側に盗難防止ワイヤーを接続するセキュリティロック・スロットがある
mouse X4-R5 右側面にはUSB Power Delivery対応のUSB 3.0(Type-C)、USB 3.0(Type-A)、HDMI出力、DC入力(ACアダプター)といった端子が用意される

 続いて、キーボード回りをチェックし、標準のWindows 10 Home 64bitからWindows 11へアップグレードしてみよう。

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