15.6型で18mm切りのスリムボディーを実現! 在宅ワークから動画編集まで対応できる高コスパな「mouse X5-R5」を試す(3/3 ページ)

» 2022年08月29日 12時00分 公開
[マルオマサトITmedia]
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優れた性能とバッテリー駆動時間を実証!

 ベンチマークテストの結果を掲載する。比較対象として、旧世代のノートPC(Core i5-8250U、SATA SSD搭載)のスコアも掲載している。Control Centerの動作モードは「パフォーマンス」を中心に、一部テストでは「エンターテイメント」でもテストした。

マウスコンピューター mouse X5-R5 テストに利用した評価機のスペック
マウスコンピューター mouse X5-R5 Control Centerのモードは、特に言及がない限り「パフォーマンス」で測定している

 CINEBENCH R23のCPUスコアで、旧世代PCの2倍以上のスコアをマークするなど高いマルチスレッド性能を示した他、どのテストでも旧世代よりも大幅に良いスコアをマークしている。

 また、動画編集ソフトのアドビ「Premiere Pro」のシーケンス書き出し(エンコード)は3分の1、「Lightroom Classic」のJPEG出力は2分の1の時間で終わるなど、特に高負荷な処理では優位が目立ち、ビジネスだけでなくクリエイティブ用途にも対応できる実力を持っていることが分かる。

 また、PCMark 10/Modern Office Battery Lifeでは、実測で18時間以上のバッテリー駆動時間を記録した。15.6型の画面のぶん大柄なボディーを生かして、一般的なモバイルノートPCの約2倍のバッテリー容量を搭載しているだけのことはある。

マウスコンピューター mouse X5-R5 CINEBENCH R23のスコア比較。パフォーマンスモードでは旧世代PCの2倍以上のスコアだ
マウスコンピューター mouse X5-R5 PCMark 10のスコア比較。旧世代PCに対し、全ての項目で大幅に進化していることが分かる。特にクリエイティブ系テストのDigital Content Creationでは差が大きい
マウスコンピューター mouse X5-R5 PCMark 10/Modern Office Battery Lifeのスコア(エンターテイメントモード、ディスプレイ輝度は50%)。残量5%になるまで18時間17分動作した。これなら、1泊2日程度の出張でもACアダプターが不要だろう
マウスコンピューター mouse X5-R5 3DMarkのスコア比較。旧世代のビジネスPCからは大きく進歩しているが、ゲームはあまり得意ではない
マウスコンピューター mouse X5-R5 FINAL FANTASY XIV:暁のフィナーレベンチマーク(1920×1080ピクセル、ノートPC標準)のスコア
マウスコンピューター mouse X5-R5 Lightroom Classicのテスト結果(4240万画素RAW200枚に対しての処理)。グラフは短い方が高速だ
マウスコンピューター mouse X5-R5 Premiere Proのテスト結果。4K24pの11クリップで構成し、カラーグレーディング、クリップ間にエフェクトを挿入したシーケンスの出力時間を比較した。こちらも、グラフは短い方が高速となっている

静音性と熱設計も優秀

 ボディーが大柄なので、熱設計にも余裕があるパフォーマンスモードでは高負荷時にファンの音が大きくなるが、それでも耳障りというほどでもない。

 エンターテイメントモードにすると高負荷時の動作音はグッと下がり、常時静音で運用できる。エンターテイメントモードではCINEBENCH R23のCPUスコアが大きく低下しているように、高い負荷処理は影響があるが、低〜中負荷処理にはほとんど影響がないので、適宜使い分けると良いだろう。

 発熱についてもうまく処理されている。キーボードの奥側中央付近を中心に発熱があるものの、手がよく触れるパームレスト部は体温以下に抑えられている。ボディーが少し大柄なぶん、放熱設計には余裕があるようだ。

マウスコンピューター mouse X5-R5 動作音の比較。エンターテイメントモードでは高負荷時も静音で運用できる
マウスコンピューター mouse X5-R5 Premiere Proテスト終盤にFLIR ONEで撮影したサーモグラフィー(室温27度、パフォーマンスモード)。パームレストの発熱はうまく抑えられている

高い静音性と長時間駆動を実現! 満足感が高いスタンダードノートPC

 今回の評価機であるmouse X5-R5 (プレミアムモデル) [Windows 11]の直販価格は13万9800円(税込み、送料別)からとなっているが、8月31日10時59分までは割引キャンペーンが展開中で、12万2800円(同)から購入可能とコストパフォーマンスは上々だ。

 薄型軽量と大きな画面、優れたパフォーマンス、バッテリー駆動時間を両立させた内容は、在宅を含めたさまざまな場所でPCを活用するハイブリッドワークのトレンドにハマる。画面の見やすさ、キーボードの打ちやすさ、放熱設計、静音性といった、PCの基本的な部分における仕上がりの良さも魅力だ。古い世代のPCを使っていて、ビジネス用途や学習の効率を上げたい人にはピッタリの製品だろう。

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