ベンチマークテストの結果を掲載する。比較対象として、旧世代のノートPC(Core i5-8250U、SATA SSD搭載)のスコアも掲載している。Control Centerの動作モードは「パフォーマンス」を中心に、一部テストでは「エンターテイメント」でもテストした。
CINEBENCH R23のCPUスコアで、旧世代PCの2倍以上のスコアをマークするなど高いマルチスレッド性能を示した他、どのテストでも旧世代よりも大幅に良いスコアをマークしている。
また、動画編集ソフトのアドビ「Premiere Pro」のシーケンス書き出し(エンコード)は3分の1、「Lightroom Classic」のJPEG出力は2分の1の時間で終わるなど、特に高負荷な処理では優位が目立ち、ビジネスだけでなくクリエイティブ用途にも対応できる実力を持っていることが分かる。
また、PCMark 10/Modern Office Battery Lifeでは、実測で18時間以上のバッテリー駆動時間を記録した。15.6型の画面のぶん大柄なボディーを生かして、一般的なモバイルノートPCの約2倍のバッテリー容量を搭載しているだけのことはある。
PCMark 10/Modern Office Battery Lifeのスコア(エンターテイメントモード、ディスプレイ輝度は50%)。残量5%になるまで18時間17分動作した。これなら、1泊2日程度の出張でもACアダプターが不要だろう
Premiere Proのテスト結果。4K24pの11クリップで構成し、カラーグレーディング、クリップ間にエフェクトを挿入したシーケンスの出力時間を比較した。こちらも、グラフは短い方が高速となっているボディーが大柄なので、熱設計にも余裕があるパフォーマンスモードでは高負荷時にファンの音が大きくなるが、それでも耳障りというほどでもない。
エンターテイメントモードにすると高負荷時の動作音はグッと下がり、常時静音で運用できる。エンターテイメントモードではCINEBENCH R23のCPUスコアが大きく低下しているように、高い負荷処理は影響があるが、低〜中負荷処理にはほとんど影響がないので、適宜使い分けると良いだろう。
発熱についてもうまく処理されている。キーボードの奥側中央付近を中心に発熱があるものの、手がよく触れるパームレスト部は体温以下に抑えられている。ボディーが少し大柄なぶん、放熱設計には余裕があるようだ。
今回の評価機であるmouse X5-R5 (プレミアムモデル) [Windows 11]の直販価格は13万9800円(税込み、送料別)からとなっているが、8月31日10時59分までは割引キャンペーンが展開中で、12万2800円(同)から購入可能とコストパフォーマンスは上々だ。
薄型軽量と大きな画面、優れたパフォーマンス、バッテリー駆動時間を両立させた内容は、在宅を含めたさまざまな場所でPCを活用するハイブリッドワークのトレンドにハマる。画面の見やすさ、キーボードの打ちやすさ、放熱設計、静音性といった、PCの基本的な部分における仕上がりの良さも魅力だ。古い世代のPCを使っていて、ビジネス用途や学習の効率を上げたい人にはピッタリの製品だろう。
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