Microsoftは9月20日(米国太平洋夏時間、以下同)、Windows 7/8の無償アップグレードパスを削除した旨を告知した。本件は、無償アップグレード手続きを行わなかったWindows 7/8のライセンス(プロダクトキー)でWindows 10/11をインストールできることへの措置を行うという意味だと思われるが、今後どのようなことが起こるのだろうか?
Windows 10をリリースするにあたり、MicrosoftはWindows 7とWindows 8(Windows 8.1を含む、以下同)のライセンス保有者を対象に、Windows 10への無償アップグレードプログラムを用意した。2016年7月29日までの期間限定で、旧OSのHomeライセンスは「Windows 10 Home」に、Pro(Professional)/Ultimateライセンスは「Windows 10 Pro」に無償でアップグレード可能だった。
本来、2016年7月29日までにアップグレード手続きを行わなかったWindows 7/8のライセンスについては、有償でWindows 10へのアップグレードを行う必要がある。
しかし、実際は同日以降も無償アップグレード手続きをしなかったWindows 7/8のライセンス(プロダクトキー)で新規インストールまたはアップグレードができる状態にあった。このライセンスを使って、Windows 11の新規インストールやアップグレードも可能だった。
今回は「Windows 7/8の無償アップグレードパスを削除した」という告知だけで、具体的にどのような処置を施したのかは記されていない。考えられる措置としては、以下のものが挙げられる。
1つ目に挙げたOSの新規(クリーン)インストール時におけるWindows 7/8のプロダクトキー拒絶は、Windows 11 Insider PreviewのCanaryチャネルにおいてテストが行われているとの情報がある(参考リンクその1/その2)。
今回の「アップグレードパスの削除」がどのような形で具体化するのかは、現時点では分からない。しかし、無償アップグレード期限内に手続きを行わなかったWindows 7/8のライセンスでWindows 10/11を利用しているユーザーは、今後の動向に注目したい。
なお、本誌では現在、本件について日本マイクロソフトに問い合わせを行っている。返答があり次第、何らかの形でお伝えする。
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