コンシューマー向けARグラスの業界出荷台数でシェアナンバー1(2023年、IDC調べ)の「XREAL」──間もなく新製品「XREAL Air 2 Pro」が発売されます。その発表会イベントに合わせて、共同創業者兼商業化および戦略責任者であるペン・ジン氏(以下、PJ氏)に単独インタビューを行う機会を得ました。
私は前モデル「XREAL Air」、そして機能を拡張できる周辺機器「XREAL Beam」を使用しています(関連記事)。今回は新製品XREAL Air 2 Proの特徴や、前機種を使っての感想、要望、ビジネス活用に関する意見など、PJ氏にインタビューしてきましたのでそちらをお届けします。私はエンタメでの利用というよりはビジネスへの活用を考えており、いろいろと気になる点をぶつけてきました。
XREAL Air 2 Proは10月27日に先行予約受付を開始し、11月17日に発売されます。私も入手する予定です。進化が楽しみです!
ITコンサルを手掛ける(株)グロリア代表取締役。15年勤めた前職の野村総合研究所では、高い品質が求められる金融系システムを担当。大規模プロジェクト、開発、保守、運用など、情報システムに関するさまざまな経験の他、マネジメントや要件定義、システム設計、プログラミングといった知識も持つ。現職では大企業、中小企業、個人事業主と規模を問わず、自身のノウハウ全てを使って企業や組織のITを支援している。大のガジェット好きで、常に仕事にうまく生かせないものかと考えてしまう癖がある。モットーは「神は細部に宿る」。2児の父。主な著書に『情シスの定石』『図解即戦力 システム設計のセオリーと実施方法がこれ1冊でしっかりわかる教科書』(いずれも技術評論社)。連載:「目指せ↑ワンランク上の仕事術」デジモノ探訪記
XREAL Air 2 Proに先駆けて、「XREAL Air 2」は10月16日に発売されています。Air 2とAir 2 Proの違いは、サングラス部分の透明度を調整できる「エレクトロクロミック調光」の搭載有無となります。ここでは、前機種XREAL Airと比較した特徴を紹介します。
PJ氏によると、新モデルのコンセプトは「使い心地の向上」です。話を伺っていると、改良点の全ては使い心地を向上させるためのアプローチだと感じました。そのため、大きな新機能といえばProに搭載された調光機能のみともいえるでしょう。
まず、ディスプレイの明るさが25%向上の500ニトにアップし、リフレッシュレートは120Hzになりました。ディスプレイは0.68型→0.55型に小型化され、重さも4g軽くなって約75gです。さらに軽量化に加えてボディー前後の重量配分を1:1となるように設計しています。鼻への負担が軽減し、長時間使用しても疲れにくい快適な着け心地となりました。
スピーカーは指向性があるデザインになっており、周辺に対してノイズキャンセルを行うことで音漏れを減少させたとのこと。もちろん、専用の度付きレンズを装着することも可能です。
これらによって使い心地がどのように向上しているのか、実機を入手したら使うのが楽しみです。
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