Western Digital(WD)は11月16日(現地時間)、エンタープライズ向けに24TB CMR HDDの量産出荷を開始したと発表した。生成AIの出現と、それによって生み出されるアプリケーションにより、大容量、低消費電力、高信頼性のストレージに対する需要は急増する見込みだという。
発表されたのは、「24TB Ultrastar DC HC580 CMR HDD」と「WD Gold 24TB CMR HDD」の2モデル。Ultrastar DC HC580 CMR HDDは、データセンター向けの製品で、4U 102ドライブベイ・ソリューションでラックあたり最大612TBのストレージを実現。従来の22TBバージョンと比べて電力効率も向上しているとのこと。
WD Gold 24TB CMR HDDは、より信頼性の高いストレージを必要とする企業や中小企業にサービスを提供するシステム・インテグレーターや再販業者向けに特別に設計されている製品だ。MTBFは最大250万時間を実現し、年間550TBまでのワークロードを処理できるとしている。
WD Gold 24TB CMR HDDは既に出荷を開始しており、24TB Ultrastar DC HC580 CMR HDDは2024年第1四半期に出荷予定としている。また、8月からサンプル出荷を開始していた28TBの28TB Ultrastar DC HC680 SMR HDDも、同じく2024年第1四半期に出荷予定だという。
ディスクドライブのヘルスチェックユーティリティー「CrystalDiskInfo」の最新版となるv9.2.0が11月20日にリリースされた。本バージョンでは、公式サイト「Crystal Dew World」の開設25周年を記念し、新応援キャラクターとして「水晶碧(すいしょうあおい)」を追加。英語ボイスも搭載されている。
CrystalDiskInfoは、hiyohiyo(ひよひよ)氏により開発されているWindowsのディスクヘルスチェックユーティリティーの定番アプリ。HDDやSSDの健康状態を自己診断するS.M.A.R.T.の情報を取得し表示できる。これまで通常版の他、公式応援キャラクターの水晶雫のテーマをセットにした「Shizuku Edition」、IT・開発系のコミュニティー「プログラミング生放送」のキャラクターであるプロ生ちゃん(暮井慧)のテーマをセットにした「Kurei Kei Edition」がリリースされている。
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