このところ、携帯ゲーム機の選択肢が増えている。コンソール機の「Nintendo Switch」は言うまでもなく、2023年はASUS JAPANがWindows搭載のポータブルゲーミングPC「ROG Ally」を発売し、さらにValveは有機ELディスプレイを採用した「Steam Deck」の新モデルを17日に発売した。後者2つはPCゲームがそのままどこでも遊べてしまう。
これらハイパフォーマンスな携帯ゲーム機が市場を賑わしている中、ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)が15日に発売したのが「PlayStation Portal リモートプレーヤー」だ。
本製品は「PlayStation 5」(以下、PS5)用のリモートプレイ専用機だ。単独でゲームをプレイできるわけではなく、PlayStation 5で動作しているゲームの画面をワイヤレスで表示し、遠隔操作できるというデバイスだ。そこで今回は本製品でどのようなゲーム体験を得られるのか、SIEから借用した実機を用いてレビューをお届けしよう。
PlayStation Portal リモートプレーヤーはPS5専用のポータブルリモートプレーヤーだ。ディスプレイは8型のカラー液晶を採用している。解像度は1920×1080ピクセル、画素密度は275ppiだ。1秒間に画面の書き換え回数を示すリフレッシュレートは60Hzとなっている。
ワイヤレス通信はIEEE 802.11a/b/g/n/ac(5GHz対応)と、低遅延の独自ロスレスオーディオ規格「PlayStation Link」(2.4GHz)に対応している。Bluetoothは搭載されていないが、PlayStation Linkに対応した「PULSE Eliteワイヤレスヘッドセット」(1万8981円)、「PULSE Exploreワイヤレスイヤホン」(2万9981円。いずれもソニーストア価格)などと直接接続すれば、自宅のWi-Fi圏内で低遅延の臨場感のあるオーディオを楽しめるという。
本体サイズは実測で300(幅)×115(奥行き)×7.7〜64(厚み)mm、重量は529gだった。4370mAhのリチウムイオン充電池を内蔵しており、バッテリー充電時間は約2時間30分だ。
バッテリー駆動時間は非公表だが、ディスプレイ輝度100%、音量50%でリモートプレイしたところ、4時間24分50秒動作した。PlayStation 5の画面をストリーミング表示しているPlayStation Portal リモートプレーヤーは自身では高負荷な処理を行わないため、ポータブルゲーミングUMPCよりも長時間ゲームをプレイできるわけだ。
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