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2万円超のメカニカルキーボードに張り合える!? コスパに優れるエレコム「Leggeroシリーズ」を試す(1/2 ページ)

» 2023年11月30日 12時15分 公開
[でこいITmedia]
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 エレコムが10月17日、メカニカルキースイッチを搭載した有線キーボード「Leggero(レジェロ)」シリーズを発売した。キースイッチの種類、テンキーの有無、カラーの組み合わせで計8モデルが用意されており、実売価格(税込み)は1万2000円〜1万5000円程度に設定されている。

 Leggeroとはイタリア語で「軽い」を意味し、音楽用語でも「軽く」「軽やかで優美に」という曲想を表している。その名の通り、軽やかで心地よい打ち心地が魅力だという。

 今回、同社から静音赤軸スイッチ搭載のフルサイズ(テンキー付き)モデル「TK-MC50UKPBK」(実売価格1万5000円程度)と、茶軸スイッチ搭載のテンキーレスモデル「TK-MC30UKTBK」(実売価格1万2000円程度)を借用したので、使い心地や使い勝手を確かめた。

Leggero Leggeroシリーズは、その名の通り軽やかな打ち心地を実現しているのだろうか……?(上が静音赤軸フルサイズモデル、下が茶軸テンキーレスモデル)

かな表記のないスッキリとした外観

 先述の通り、Leggeroシリーズにはフルサイズモデルとテンキーレスモデルが用意されている。「テンキー付きがいい」という人はフルサイズモデル、「机上のスペースを広くしたい」あるいは「机上にスペースを取れない」という人はテンキーレスモデルを選ぶといいだろう。

 それぞれの寸法と、USBケーブルを除く重量は以下の通りで、テンキーレスモデルでも重量はそれなりにあるので、タイピング中に本体がブレてしまうことはない。

  • フルサイズモデル:約446(幅)×137(奥行き)×33(高さ)mm/約1047g
  • テンキーレスモデル:約365(幅)×137(奥行き)×33(高さ)mm/約864g

 キーピッチは全モデル共通で約19mmとなっている。キーストロークは茶軸/赤軸スイッチモデルが約4mm、静音赤軸モデルが約3.5mmだ。

 キー同士は十分に離れていて、深めのストロークでしっかりとしたタイプ感を得られる。キーは日本語配列だが、キーキャップにはかなの表記がない。オリジナルフォントによるキー印字と相まって、シンプルさと視認性の高さが両立できている。

 ただし、キーキャップは昇華印刷やダブルショット(2色成形)ではなく、デカール(ステッカー)による印字となっている。長期間の使用での耐久性はやや気になる所だ。

 本体にはチルトスタンドも備わっており、好みに合わせて角度の調整もできる。

フルサイズ フルサイズモデル(ブラック)の外観。日本語配列だが、日本語表記は一切ないのでスッキリしている。フルサイズキーボードだが、右Windowsキーが省かれているので「108キー」となる
テンキーレス テンキーレスモデル(ブラック)の外観。フルサイズモデルからテンキーを省いただけという、比較的“素直な”仕様となっている
キー印字 キーキャップの文字はオリジナルフォントで、視認性は高い。ただし、デカール印字となっているので長期間使った際の耐久性は少し気になる
チルト 本体にはチルトスタンドも備わっている
チルト スタンドを立てれば、好みに合わせて傾斜を変えられる

メカニカルキーの強みは“高耐久性” マルチOS対応もバッチリ

 メカニカルスイッチの強みは、しっかりとした「打ちごたえ」と、キーの耐久性(寿命の長さ)の2点にある。Leggeroシリーズではキー耐久性を公称で最大5000万回としており、長い期間に渡り使えることがメリットといえる。

 ポーリングレート(通信頻度)は1000Hzと、一般的なキーボードの5〜10倍に設定されている。全キー対応の「Nキーロールオーバー」もサポートしているので、文章入力はもちろん、素早いキー入力と同時入力が“命”となりうるゲームも快適に楽しめる。

 加えて、LeggeroシリーズはマルチOS対応も魅力の1つだ。メーカー公式でWindowsの他、macOSやChromeOSにも対応しており、独自のファームウェアによって接続先デバイスのOSを自動判別し、最適化された入力モードに切り替えて利用できる。専用のデバイスドライバやアプリのインストールは不要だ。「つなげばすぐに使える」は、ありがたい。

 また本機はUSB接続の有線キーボードだが、ケーブルは着脱式となっている。ケーブル付きの有線キーボードの場合、本体が正常に動作してもケーブルが断線してしまうと使えなくなってしまう。その点、本機ならUSBケーブルを交換すれば使い続けられるので安心だ。

キー印字 Leggeroシリーズには、キーボード側で接続先のOSを検知する仕組みが組み込まれている。一部キーの前面には、macOS/ChromeOS用の印字がなされている
ケーブル Leggeroシリーズは有線キーボードだが、ケーブルは着脱式となっている。キーボード側にはUSB 2.0 Type-C端子が用意される
ケーブル 付属のUSB 2.0 Type-Cケーブルの長さは約1.8mと、デスクトップPCで使う場合でもおおむね安心だ

 さて、キーボードはやはり“打ち心地”が重要だ。ここからは、実際にLeggeroシリーズの2モデルを打ち比べてみよう。

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