エレコムのメンブレン式ゲーミングキーボード「TK-G02UMBK」は、LED発光機能やエリアキーロールオーバーを備えつつも、税込み想定価格が6578円と比較的手頃な価格である。販路によっては、税込みで5000円を切る価格で売られていることもある。
ゲーミングキーボードというと、税込み実売価格が1万円を超えるものも珍しくない。そのことに慣れてしまうと、TK-G02UMBKを見て「ちょっと安すぎない?」と思ってしまう。果たして、値段以上の価値はあるのだろうか?
そこで、この記事ではTK-G02UMBKの実機を使って“真価”を確かめてみようと思う。
TK-G02UMBKは、テンキー付きの日本語配列キーボードである。ただし、よく観察してみると、普通の日本語配列キーボードとは異なる点が2つある。
まず、かな(カナ)の印字がない。そのため、配列こそ日本語ではあるものの、かな入力は困難である。
最近は日本語入力をローマ字で行う人も少なくない。そのため、見た目をスッキリとさせる観点から、ローマ字入力では“不要”となるかな印字を省く傾向は高まりつつある。それはゲーミングキーボードでも同様で(参考記事)、そのトレンドに乗ったものと思われる。
また、「無変換」「変換」キーが省かれている。その代わりにスペースキーが少し長めとなっている。エレコムの製品情報によると「ゲーム操作中に誤入力を防止するため」に両キーを省いたという。
確かに、日本語配列キーボードは他言語のキーボードと比べるとスペースキーが短めで、ゲームに限らず誤入力してしまうことが多い。一方で、無変換キーや変換キーはあまり使わないという声も少なくない。変換キーで「再変換」をする人以外は、両キーの省略で「誤爆」を防げるのは歓迎だろう。
なお、「カタカナ/ひらがなキー」は存置されている。このキーも思い切って無くしても良かったのではないかと思わなくはない。
キー入力の「誤爆」といえば、Windowsキーを誤って押してしまってゲームが中断、ということもよくあることだと思う。
TK-G02UMBKは、この問題への対策も抜かりない。右Altキーとアプリケーションキーの間にある「Fnキー」を押しながらWindowsキーを押すと、Windowsキーを無効化する「Windowsキーロック」を利用できる。ロックの解除も同じキーコンビネーションで行える。
なお、Windowsキーのロック状況はLEDインジケーターで確認できる。「あれ、ロック(解除)してあったっけ……?」と迷うこともない。
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