有機EL搭載でバッテリー容量もアップ! 新型Steam Deckを試して分かったこと(1/4 ページ)

» 2023年12月05日 12時00分 公開
[渡辺まりかITmedia]

 国内ではKomodoが販売代理店となっているValveのポータブルゲーム機「Steam Deck」。2022年8月に予約販売が始まり、国内では12月17日に出荷スタートしたため、言ってみればまだ1年が経過していないのだが、新モデルは11月に発表、販売が開始された。

 ここでは新旧モデルの外観、液晶(LCD)から有機EL(OLED)へ変わったディスプレイの違い、実際のバッテリー駆動時間などをレビューしていく。

「Steam Deck」にOLEDディスプレイ採用の上位モデルが追加

新旧Steam Deck 新モデルとなる「Steam Deck OLED」(1TBモデル)

Steam Deck LCD版とSteam Deck OLED版の仕様まとめ

 Steam Deck LCD版(以下、LCD版)と新しいSteam Deck OLED版(以下、OLED版)では、ディスプレイにOLEDを採用したことだけが新しいわけではない。それぞれ、以下のような違いがある。

モデル LED版 OLED版
CPU 7nm AMD APU(2.4GHz〜3.5GHz) 6nm AMD APU(2.4GHz〜3.5GHz)
コア数 4コア8スレッド(Zen 2)
GPU CPU内蔵(RDNA 2/8CU/1.0GHz〜1.6GHz/4〜14W)
オンボードメモリ 16GB LPDDR5RAM(5500MT/s) 16GB LPDDR5(6400MT/s)
ストレージ 64GB(eMMC)/256GB/512GB NVMe SSD 512GB/1TB NVMe SSD
画面サイズ 7型 7.4型
画面解像度 1280×800ピクセル(アスペクト比16:10)
画面輝度 400ニト(標準) 600/1000ニト(SDR/HDR時最大)
リフレッシュレート 60Hz 最大90Hz
タッチパッド 30mm×2 32.5mm×2
センサー 環境光センサーALS デュアル環境光センサーALS
無線LAN IEEE 802.11ac(Wi-Fi 5) IEEE 802.11ax(Wi-Fi 6)
Bluetooth Bluetooth 5.0 Bluetooth 5.3
バッテリー容量 40Wh(2〜8時間) 50Wh(3〜12時間)
本体サイズ 約298(幅)×117(奥行き)×49(厚さ)mm
重量 約669g 約640g
価格(税込み/送料別) 5万9800円(256GB) 8万4800円/9万9800円(512GB/1TB)

※OLEDモデルは2024年にWi-Fi 6E対応にアップデート予定

意外と“軽い”ポータブルゲーム機

 筆者が注文したのはストレージの容量が1TB SSDのOLED版だ。「注目製品なので、購入できるようになったらすぐに注文した方が良い」とのアドバイスを受け、日本での販売を行っているKomodoでカートが開いてすぐにゲットした。しかし待てど暮らせど発送通知メールが届かない。

 そのため、前もって編集部から借用していたLCD版を取り出してゲームプレイをしばらくの間、楽しむことにした。

 ポータブルゲーム機ではNintendo Switchに加え、One-Netbook Technologyの8.4型PC「ONEXPLAYER 2 Pro」を所有しており、Steam Deckを見るのも触るのも使うのも初めてだ。

 ONEXPLAYER 2 Proほど大きくはないものの、小柄な筆者にとってSteam Deckは大きめのゲーム機だ。いくら“ポータブル”でも、果たして持ち歩くだろうか、というのが箱から取り出したときの感想だ。

 とはいえ、専用キャリングケースがパッケージに含まれている。これで持ち運びのハードルはグッと下がりそうな気がする。ケースがない状態ではアナログスティックの破損を気にして、バックパックに放り込んでおく、などということができないからだ。

 また、少しの空き時間だけゲームをするのに、起動の速さはメリットになると感じた。会社勤めをしている人であれば、移動中や昼休みなどの短い時間にちょっとずつ進める、ということもできるだろう。長期の旅行や帰省などに持っていくのも良さそうだ。

 そんな妄想が花開いた頃に、ようやくOLED版の発送通知があり、ほどなくして真新しいSteam Deck OLEDが届いた。

Steam Deckの箱 Steam Deck OLEDが到着した。新しいSteam Deckが入っているかと思うとワクワクする

 従来同様、専用キャリングケースに収められ、専用のUSB Type-CタイプのACアダプター(45W出力)や、クリーナークロスがパッケージに含まれている。

パッケージ Steam Deck OLED版一式。左上から時計回りに45W出力のACアダプター、ACアダプター用と思われるメッシュポーチ、専用キャリングケース、Steam Deck OLED版本体、クリーナークロス
AC電源 ACアダプターは最大45W出力をサポートする
AC電源 残念なことにプラグは折りたためない。多少、機動性に欠けるのが残念だ
キャリングケースの底面外側に格納されていたメッシュポーチ キャリングケースの底面外側にはメッシュポーチが格納されていた
AC電源inポーチ ACアダプターを付属のメッシュポーチに入れてみた。少しはみ出る形だ
ポーチをキャリングケースに収納 その状態のメッシュポーチを専用キャリングケースの底部外側にあるくぼみに格納してみたが、AC電源の厚みがあるため、出っ張ってしまっている。他の方法があるのだろうか?

 キャリングケースからOLED版を取り出したときに感じたのは、「あれ、軽い?」ということだ。ボディーの大きさについては、LCD版で慣れてしまったからか驚きを感じなかった。

 それぞれの重さを測ったところ、LCD版では実測で696g、OLED版では635gだった。公式サイトによれば、「約5g軽量」となっていたが、実際には61gも軽いので、8.7%以上も軽くなっていることになる。LCD版でも特段に重いと感じることはなかったが、ますます軽くなって、ゲームがはかどりそうだ。

重量実測値 Steam Deck OLED版(写真左)とSteam Deck LCD版(写真右)の実測値。新モデルは、バッテリー容量が増えているのに軽くなっていることに驚いた

 それでは、実機を細かく見ていこう。

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