6万円から買えるポータブルPC「Steam Deck」でAAAタイトルは快適に遊べる? 試して分かったこと(1/2 ページ)

» 2023年03月10日 12時00分 公開
[山本竜也ITmedia]

 国内では2022年12月に発売となった、ポータブルゲーミング端末「Steam Deck」。PC USERでも既にいくつか記事はでているが、今回は実際にゲームをプレイしてみた感想をお届けしたいと思う。

 なお、筆者はSteam Deck自体に触れたことはあるものの、自宅でしっかりとゲームをプレイするのは今回が初めてだ。ちなみに、筆者が購入したわけではなく、編集部からお借りしたモデルとなる。

Steam deck VALVE ポータブルゲームングPC Valveが手がける(日本での販売はKomodoから)ポータブルゲーミングPC「Steam Deck」

Steam DeckでAAAタイトルの「Cyberpunk 2077」を試す

 Steam Deckは、PCゲームプラットフォーム「Steam」のゲームをプレイできる端末だが、OSにはWindowsではなくArch Linuxベースの「SteamOS 3.0」が搭載されている。このため、Steamで配信されているゲームをプレイするために、「Proton」という互換レイヤーを利用する。

 ほとんどのゲームはProtonを介して問題なくSteam Deckでプレイできるが、中には、Protonや特定のハードウェアコンポーネントと互換性がないため、Steam Deckではプレイできないタイトルも存在している。

 意外なところでは、「BIOHAZARD RE:3」や「The Witcher 2」などがSteam Deckとは互換がないことになっている。プレイしたいと思っているゲームがSteam Deckに対応しているかはストアの各ゲームページや、互換性確認のページでチェックできるので事前に確認しておくのがいいだろう。

Steam deck VALVE ポータブルゲームングPC Steam Deckとの互換性確認のページ。4つのカテゴリーに分けて表示される

 今回は、Steam Deckで「プレイ可能(操作や設定に追加の作業が必要な場合がある)」となっているCD PROJEKT RED「Cyberpunk 2077」をプレイしてみた。

Steam deck VALVE ポータブルゲームングPC Steamの紹介ページにはSteam Deck 動作確認完了の表示がある
Steam deck VALVE ポータブルゲームングPC Steam Deckへのインストール時も互換性を確認できる。Cyberpunk 2077の互換性は「プレイ可能」だ

操作性はカスタマイズできるが文字のサイズ問題が発生

 筆者は普段、PCゲームをキーボードとマウスでプレイしており、コントローラーでの操作に不慣れではあるが、操作自体はすぐに慣れることができた。各ボタンの操作設定なども、「STEAM」ボタンからすぐに確認/変更可能だ。

 なお、「操作や設定に追加の作業が必要な場合がある」となっているだけに、Steam Deckでの操作に最適化されておらず、メニュー選択などがマウスカーソルの操作のようになっている部分もあったが、概ね問題はなかった。

Steam deck VALVE ポータブルゲームングPC ゲーム内も含め、こうしたメニュー操作が十字キーでは操作できず、アナログスティックでカーソル(上図では、「続ける」の右端に写っている四角い枠)を動かす必要がある
Steam deck VALVE ポータブルゲームングPC 操作部分も細かくカスタマイズできる

 Windowsネイティブでゲームが動いているわけではないが、レスポンスも悪いとは感じなかった。もちろん、PC上での操作よりも若干反応が悪いと感じることもあるので、コンマ何秒の世界で競っているFPSゲーマーにとっては不満が出るかもしれないが、多くの人にとっては十分と言えそうだ。

 ちなみに、Steam DeckではAMDのZen 2アーキテクチャを採用した4コア8スレッド/2.4〜3.5GHz動作のカスタムチップを備え、グラフィックス機能はRDNA 2ベースで1.0GHz〜1.6GHz駆動のCPU内蔵GPUを利用する。

Steam deck VALVE ポータブルゲームングPC ゲーム自体は概ね30fpsで問題なく動作した。ただ画面の文字が小さく見づらいこともあった。この辺りがSteam Deckに完全対応となっていないゆえんでもあるのだろう

 また、7型ディスプレイに1280×800ピクセルという画面解像度では、文字などが見にくく感じる部分があった。もともと細かい文字が多めのゲームではあるが、老眼が入り始めている筆者にはかなりきつい。

 このため文字をよく見ようとすると、メガネを外して画面を近づける必要がある。Steam Deckは約669gとそれなりに重量があるので、両手で抱えたまま(中に浮かせて)プレイするには少々厳しく、基本は机上に手を載せてプレイするスタイルになると思うが、その状態だと細かい文字が見えない……となかなか悩ましい状態ではあった。老眼鏡を使えば問題ないのかもしれず、本気で老眼鏡の購入を検討したいと思ってしまった。

 それはともかくとして、老眼とは無縁の若い人でも中に浮かせたままでのプレイはキツイだろう。残念ながら、Steam Deckの重量を考えるとベッドで仰向けになってプレイするというのはおすすめできない。

Steam deck VALVE ポータブルゲームングPC 基本はテーブルに両手を置いてプレイする形になるはずだ

 また、バッテリーの持ちもいまひとつだ。これはゲームタイトルにもよるのだが、Cyberpunk 2077の連続プレイ可能時間は2時間弱といったところだった。少し短めな印象はあるが、他のポータブルゲーミングPCでも、ゲーム中のバッテリー駆動時間は大体似たようなものなので、Steam Deckのバッテリー持ちが特別悪いということではないだろう。

 試しにSteam Deck非対応となっていたBIOHAZARD RE:3もプレイしてみたが、プレイした範囲では問題なく遊べた。どこかで不具合がでるのかもしれないが、非対応となっているゲームでも意外とプレイできてしまうものがあるのかもしれない。

Steam deck VALVE ポータブルゲームングPC BIOHAZARD RE:3は「非対応」となっていたが、試した範囲では問題なくプレイできた。ただ、どこかで不具合が出るのかもしれない
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