Steam Deck OLEDのSoC自体はZen 2の4コア/8スレッド(2.4〜3.5GHz)でLCDモデルと変わらないものの、プロセスルールが7nmから6nmに変更された。これにより低消費電力かつ低発熱を実現しているとのことで、ゲームをプレイ中のファンの音も、幾分か静かになった印象だ。
この他、HDRに対応したことも大きなトピックとなるだろう。こちらもCyberpunk 2077では、手動で有効にする必要があった。
前置きが長くなったが、実際にプレイした感想もお伝えしよう。といっても、操作感自体はLCDモデルとの差を感じることはできなかった。ただ、輝度が上がったことで全体的に画面の見やすさは向上している。画面サイズも7型から7.4型に微増しているが、ゲームプレイ中はあまり違いを感じられない。
なお、Steam Deckの最上位モデルは、LCDモデルとOLEDモデルのどちらもアンチグレアエッチングガラスを採用している。今回試用したのはLCDモデルが256GBの光沢ディスプレイで、OLEDモデルは1TBのアンチグレアだ。
OLEDだけに黒の発色もよく、画面が締まって見えるので、この点はOLEDモデルが勝っていると言える。ただし、HDRを有効にすると全体的に白っぽくなる印象を受けた。正直なところ、HDRはオフのままの方がキレイに感じる。この辺りは好みの問題でもあるだろうし、HDRの設定を調整していけばまた違った印象になるのかもしれない。
Cyberpunk 2077は細かい文字が多く、LCDモデルでプレイした際には、文字が読みづらいと感じることが多かったが、この点はOLEDモデルでも変わっていない。画面解像度が1280×800ピクセルのままなので当然といえば当然だが、この部分の改善は次世代モデルを待つ必要がありそうだ。
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