最後にバッテリーの駆動時間についても確認してみよう。フル充電の状態からCyberpunk 2077を1時間プレイし、その時のバッテリー残量を確認してみた。
まず従来のLCDモデルのバッテリー残量だが、1時間プレイ後のバッテリー残量は31%だった。予想される駆動時間としては残り30分となっており、トータルでは1時間30分〜2時間といったところだ。
これに対してOLEDモデルでは、1時間プレイ後のバッテリー残量は59%だ。予想される駆動時間は残り1時間18分となっていた。トータルでは2時間30分〜3時間は動作しそうだ。
OLEDモデルはバッテリー容量が40Whから50Whに増量されたのに加えて、SoCの6nmプロセス移行で省電力化されたことでバッテリー持ちが大きく向上した。Cyberpunk 2077クラスのゲームが2時間以上遊べるのであれば、外に持ち出しても十分に遊べるだろう。
なお、OLEDモデルは発熱も抑えられているということなので、それもLCDモデルと比較してみた。どちらもCyberpunk 2077を1時間プレイした後に本体上部の排気口の温度を測定しみた。LCDモデルが59.2度、OLEDモデルが49.4度ということで、約10度低くなっている。背面の温度も測ってみたが、こちらはLCDモデルが49.5度、OLEDモデルが42.9度で約6度の差だった。発熱は確実に抑えられていると言っていいだろう。
既にLCD版のSteam Deckを所有しているなら、本機に買い替えるほどの大きな違いはないと思うが、バッテリー持ちに不満があるなら検討する価値はあると思う。
残念ながら、この記事を書いている時点ではOLEDモデルは品切れになってしまっているが、あまり外には持ち出さないということなら、5万9800円と安くなったLCDモデル(256GB)を購入するのもありだろう。PCゲームをプレイできるゲーム機を持っておらず、これから何か買おうと思っているのなら、Steam Deckはお勧めの1台だ。
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