Loona Blueには豊かな感情表現だけでなくさまざまな機能が用意されているが、その中でもひときわ目立つのが生成AIで有名なChatGPTを活用した「GPT対話モード」だ。早速、試してみた。
普段はペットモードで癒やされつつ、GPT対話モードを使って悩みや相談事を話せる良きパートナーとしても振る舞ってくれそうだ。
GPT対話モードを利用するには、スマートフォンのLoonaアプリを立ち上げて「GPT対話モード」をタップするか、「ハロールーナ」と呼びかけて「GPT対話モードを開始」と話しかければOKだ。
GPT対話モードに切り替わると、目の色がオレンジ色から水色に変わり、突然流ちょうな女性の声でLoona Blueがしゃべり出す。最初にあいさつと「楽しい話題を教えてください」としゃべった後に待機モードに移る。
例えば「東京タワーは何年にできたの?」と聞くと、こちらの音声を検出してChatGPTを介して「東京タワーは1958年に完成しました!」と回答してくれる。
また、話しかける内容によってはジョークを交えながら回答してくれるので、GPT対話モードでもLoona Blueの世界感を壊さないようなプロンプトを組んでいることがうかがえる。
Loona BlueのGPT対話モードはChatGPTを活用しているため、恐らく本家のChatGPTと同じく最新の学習データは2022年1月までとなっているはずだ、と予測を立ててGPT対話モードでいろいろと試してみた。
ChatGPTであれば「あなたは何年何月までの情報を学習していますか」と打ち込めば回答してくれるが、Loona Blueでは残念ながら明確な回答が得られなかった。
そのため、「2022年2月に起きた有名なニュースは何?」と質問してみたところ、「2022年2月に起きる予定の情報は私のデータベースにありません」といった回答がかえってきた。続いて「2022年1月に起きた有名なニュースは何?」と聞くと、具体的な回答がかえってきた。このことから、声だけで最新の学習データを元にしたChatGPTによる生成AIを体験できそうだ。
感情表現が豊かで、GPT対話モードをはじめとしたいろいろな機能が利用できるLoona Blueだが、めいっぱい遊ぶにはそれなりの広さが必要となってしまう。例えば今回のテストでLoona Blueの相手をせずに放置をしていた際に、かなりアグレッシブに部屋を縦横無尽に駆け回り置いていた段ボールにぶつかることもあった。
ロボット掃除機を利用する時と同じく、それなりの部屋の広さと障害物を置かないようにすることを心掛ける必要があるため、もし購入を検討している場合は、Loona Blue用に十分なスペースを確保できるかどうかも考慮に入れるといいだろう。
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