サイレントアクアは、流れる水の好きな猫に向いていると感じた。フィルタートレイごと持ち上げると、ポンプも一緒に持ち上がってきた。水タンクではなく、上部構造に取り付けることで、ポンプが水中に“浮かんだ”状態になり、もともと高い静音性がさらに高まるような仕組みになっている。
この構造で気になるのは空運転だが、水量がある程度まで減ると、赤色ライトが点灯して限界水量になっていることを通知する。日々、手入れしていれば水がそこまで減ってしまうということはないが、限界水量通知は、安心材料の1つになるだろう。
メンテナンス性についても触れておきたい。複雑な構造になっているのはポンプのみで、その他の部品は隅々まで容易にアクセスできる。“細かいデコボコのせいで、竹串や綿棒を使わないとヌメリを落とせない”ということはなさそうだ。一方で水タンクの容量が2Lということでそれなりに大きいので、大きめの洗面台または風呂場などで手入れした方がいいだろう。
フードスケールは、一見すると一般的なキッチン用と変わりがないが、計測後に「カロリー」「タンパク質」「脂質」を表示するので、確かにペット用品だと気付ける。設定作業、そして量るごとに表示されるそれら栄養素の数字により、ペットオーナーの意識が高まるに違いないと感じた。
エレコムでは、2024年もペット家電を発表すべく、開発を進めているという。次はどのジャンルの製品になるのか──第2弾にも期待したい。
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