DellのゲーミングノートPC「Alienware」もCore Ultra搭載! 最大480Hz対応の有機ELゲーミングディスプレイも(1/2 ページ)

» 2024年01月09日 22時00分 公開
[井上翔ITmedia]

 Dell Technologiesは1月8日(米国太平洋時間)、「Alienware(エイリアンウェア)」ブランドのゲーミングノートPCと周辺機器の新モデルを発表した。米国では、1月11日から順次販売を開始する予定となっている。

 なお、この記事で紹介する製品の日本における展開は未定だ。

Core Ultraを搭載して奥行きを削減した「Alienware m16 R2」

 「Alienware m16 R2」は、Alienware mシリーズの16型モデルの第2世代だ。北米では近日中の発売を予定しており、標準直販価格は2099.99ドル(約30万2400円)からとなる。

Alienware m16 R2 Alienware m16 R2のカラーは「ダークメタリックムーン」のみとなる

 本モデルはヒンジ回りを中心にボディーデザインを変更しており、先代と比べると奥行きが約14%削減された。設置面積も約15%コンパクトになっている。

 奥行きを減らせた大きな理由として、先代の特徴でもあった「サーマルシェルフ」を取り除いたことが挙げられる。その名の通り、サーマルシェルフは本体の放熱において重要な役割を果たしていたが、デザイン変更にあわせて放熱設計に見直しを加えた結果、シェルフのある先代比で空気の通る効率を43%高められたという。

エアシェルフ撤去 先代(左)の特徴であったサーマルシェルフを取り除くことによって、奥行きを約14%短くできた
キーボード回り サーマルシェルフを取り除いた“副産物”として、キーボードの位置の最適化とパームレストとタッチパッドの大型化も図られた

 CPUはCore Ultra 7 155H(Pコア6基12スレッド+Eコア8基8スレッド+LP Eコア2基2スレッド)、またはCore Ultra 9 185H(同)を選択できる。ただし、Core Ultra 9構成は後日追加となる。外部GPUはGeForce RTX 4050/4060/4070 Laptopを選択可能だ。

 メインメモリはDDR5-5600規格のSO-DIMMで、16GB(8GB×2)/32GB(16GB×2)/64GB(32GB×2)から選べる。SSDはPCI Express 4.0接続のSSD(M.2スロット×2)で、2枚搭載時は「RAID 0」を構成した状態で出荷される。容量は1枚搭載時が最大4TB、2枚搭載時が8TB(4TB×2)となる。

 ディスプレイは16型液晶で、主なスペックは以下の通りだ。

  • パネル解像度:2560×1600ピクセル
  • 応答速度(Grey-to-Grey):3ミリ秒(オーバードライブ時)
  • 最大輝度:300ニト
  • 色域:sRGB 100%
  • 同期表示:対応(G-SYNC/FreeSync)
  • Advanced Optimus(※1):対応

(※1)システムの再起動なしに映像出力を「内蔵GPU」と「外部GPU」で切り替える機能

 Webカメラは、フルHD(1920×1080ピクセル)撮影と顔認証に対応するものを備える。

 ポート類は左側面に有線LAN端子とイヤフォン/マイク端子を、背面に電源入力端子、Thunderbolt 4(USB4)端子、USB 3.2 Gen 2 Type-C端子、HDMI 2.1出力端子を、右側面にmicroSDメモリーカードリーダー、USB 3.2 Gen 1 Standard-A端子×2(うち1基は常時給電に対応)を備えている。

 Thunderbolt 4端子とUSB 3.2 Gen 2 Type-C端子はDisplayPort Alternate Modeによる映像出力に対応するが、Thunderbolt 4端子からはCPU内蔵GPU(Intel Arc Graphics)、USB 3.2 Gen 2 Type-C端子からは外部GPUからの映像が出力されるようになっている。なお、HDMI 2.1出力端子は外部GPUからの映像を出力する仕様だ。

 Wi-Fi(無線LAN)とBluetoothは、搭載するモジュールによって「Wi-Fi 6E(IEEE 802.11ax)+Bluetooth 5.3」または「Wi-Fi 7(IEEE 802.11be)+Bluetooth 5.4」のいずれかに対応する。

 バッテリー容量は90Whとなる。ボディーのサイズは約363.9(幅)×249.4(奥行き)×19.99〜23.5(厚さ)mmで、重量は構成によって異なり約2.55kg〜2.61kgだ。

とにかくパワフルさが欲しい人向けの「Alienware m18 R2」

 「Alienware m18 R2」は、Alienware mシリーズの18型モデルの第2世代だ。とにかく「パワー」あるいは「ストレージ容量」が欲しいというユーザー向けのモデルで、北米では一部構成(※2)の受注が1月10日から始まる。標準直販価格は1899.99ドル(約27万3700円)からとなる。

(※2)GeForce RTX 4060/4070 Laptop GPUを搭載する構成(GeForce RTX 4080/4090 Laptop GPUを搭載する構成は後日発売)

Alienware m18 R2 Alienware m18 R2のカラーも「ダークメタリックムーン」のみとなる

 CPUはCore HXプロセッサ(第14世代)で、モデルによってCore i7-14650HX(Pコア6基12スレッド+Eコア8基8スレッド)、Core i7-14650HX(Pコア8基16スレッド+Eコア12基12スレッド)、Core i9-14900HX(Pコア8基16スレッド+Eコア16基16スレッド)のいずれかを搭載している。GPUはGeForce RTX 4060/4070/4080/4090 Laptopから選べる。

 メインメモリはDDR5-5600規格のSO-DIMMで、16GB(8GB×2)/32GB(16GB×2)/64GB(32GB×2)から選べる。SSDはPCI Express 4.0接続のSSDで、2枚搭載時は「RAID 0」を構成した状態で出荷される。容量は1枚搭載時が最大4TB、2枚搭載時が8TB(4TB×2)となる。リリースでは「最大10TBのSSDを搭載可能」となっているが、どういう構成にすれば最大容量となるかの説明は現時点では不明だ。

 ディスプレイは18型液晶で、パネル解像度は1920×1200ピクセル(リフレッシュレート最大480Hz)か2560×1600ピクセル(リフレッシュレート最大165Hz)から選択できる。いずれも応答速度は3ミリ秒(オーバードライブ時)で、最大輝度は300ニト、DCI-P3の色域を100%カバーしている。同期表示はG-SYNCとFreeSyncに対応する。Advanced Optimusも利用可能だ。

 Webカメラは、フルHD(1920×1080ピクセル)のHDR撮影と顔認証に対応するものを備える。

 ポート類は左側面に有線LAN端子、イヤフォン/マイク端子とUSB 3.2 Gen 1 Standard-A端子×2(うち1基は常時給電対応)を、背面に電源入力端子、Thunderbolt 4(USB4)端子×2、USB 3.2 Gen 1 Standard-A端子、HDMI 2.1出力端子、mini DisplayPort出力端子とSDメモリーカードスロットを、右側面にUSB 3.2 Gen 1 Type-C端子を備えている。Thunderbolt 4端子はDisplayPort Alternate Modeによる映像出力に対応する。

 Wi-Fi(無線LAN)とBluetoothは、搭載するモジュールによって「Wi-Fi 6E(IEEE 802.11ax)+Bluetooth 5.3」または「Wi-Fi 7(IEEE 802.11be)+Bluetooth 5.4」のいずれかに対応する。キーボードは、オプションでCherry MX製メカニカルスイッチを搭載することも可能だ。

 バッテリー容量は97Whとなる。ボディーのサイズは約410.3(幅)×319.9(奥行き)×24.1〜26.7(厚さ)mmだ。

Core Ultra搭載の薄型モデル「Alienware x16 R2」

 「Alienware x16 R2」は、16型の薄型モデルの第2世代だ。Core Ultraプロセッサ(Hシリーズ)を採用し、最上位構成ではGeForce RTX 4090 Laptop GPUを搭載できながらも厚さを約18.57mmに抑えたことが大きな特徴だ。北米では近日中に受注を開始する予定で、標準直販価格は2099.99ドル(約30万2000円)からとなる。

Alienware x16 R2 Alienware x16 R2のボディーカラーはルナシルバーのみとなる

 CPUはCore Ultra 7またはCore Ultra 9 185Hを選択できる。外部GPUはGeForce RTX 4060/4070/4080/4090 Laptopを選択できる。メインメモリは、構成によって選べる容量が変わる(増設/換装不可)。

  • 16GB(LPDDR5X-6400規格):GeForce RTX 4060/4070 Laptop搭載時に選択可能
  • 32GB(LPDDR5X-6400規格):GeForce RTX 4070 Laptop搭載時のみ選択可能
  • 64GB(LPDDR5X-7467規格):GeForce RTX 4080/4090 Laptop搭載時に選択可能

 なお、GPUの冷却グリスには液体金属「Element 31」が使われる(GeFoece RTX 4080/4090 Laptop GPUの構成を選ぶと、CPUの冷却グリスもElement 31となる)。また、GeFoece RTX 4080/4090 Laptop GPU構成では、ベイパーチャンバーも使われる。

 ストレージはPCI Express 4.0接続のSSD(M.2スロット×2)で、2枚搭載時は「RAID 0」を構成した状態で出荷される。容量は1枚搭載時が最大4TB、2枚搭載時が8TB(4TB×2)となる。

 ディスプレイは16型液晶で、主なスペックは以下の通りだ。

  • パネル解像度:2560×1600ピクセル
  • 応答速度(Grey-to-Grey):3ミリ秒(オーバードライブ時)
  • 色域:DCI-P3 100%
  • 同期表示:対応(G-SYNC/FreeSync)
  • Advanced Optimus:対応

 Webカメラは、フルHD(1920×1080ピクセル)のHDR撮影と顔認証に対応するものを備える。

 ポート類は背面に集中しており、イヤフォン/マイク端子、Thunderbolt 4(USB4)端子、USB 3.2 Gen 1 Type-C端子、HDMI 2.1出力端子、USB 3.2 Gen 1 Standard-A端子×2(常時給電対応)、mini DisplayPort出力端子と電源入力端子を備える。Thunderbolt 4端子とUSB 3.2 Gen 1 Type-C端子は、DisplayPort Alternate Modeによる映像出力に対応する。

 ワイヤレス通信はWi-Fi 6EとBluetooth 5.3に対応する。キーボードは、オプションでCherry MX製メカニカルスイッチを搭載することも可能だ。

 バッテリー容量は90Whとなる。ボディーのサイズは約364.81(幅)×289.98(奥行き)×18.57(厚さ)mmで、最軽量構成の重量は約2.72kgとなる。


 次のページでは、Alienwareブランドの周辺機器の新製品を紹介する。

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