キーはアイソレーションタイプで、ストロークは一定の深さがあり、この薄さにしてはタイプ感は良好だ。キーの端を押し込んでもきちんと反応するので、キーピッチがやや狭いことによる指の運びにくさを補ってくれている。
キーボードバックライトも備えており、輝度についてはファンクションキーから調整できるので、暗い場所でのキー入力も容易だ。ただし本製品はiPad本体から給電されているため、あまりバックライトを多用すると、それだけiPadのバッテリー消費を早めると考えられるのでほどほどにしておきたい。
さらにキーボードの手前にはトラックパッドも用意されている。フル装備と言っていい仕様で、サイズも大きく使い勝手は良好だが、このトラックパッドがあるぶんキーボードは奥行きがあり、さらに本体背後のキックスタンドのぶんの奥行きもプラスして、かなりのフットプリントが必要になる点は気をつけたい。
以上のように、本体のギミックやキーボードの使い勝手など、全体的に完成度は高い。重量は以前紹介したSlim Folioよりわずかに重くなっている他、直販価格は2万4750円と、Slim Folioの1万8700円と比べるとやや高価だが、Slim Folioにはないトラックパッドも搭載していることを考えれば納得だ。
唯一気をつけたいのは、iPad本体のケースへの着脱はかなりの力が必要となり、面倒なことだ。特に取り外す際には相当な力が必要になり、iPadを壊さないかヒヤヒヤする。これはSlim Folioにも言えることだが、頻繁にiPadを着脱する使い方には向かない点だけは、覚えておいた方がよさそうだ。
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