“パワフル”をうたっているだけあって、Chromebook Plusには以下の要件(ベースライン)が定められている。
Chromebookとして見ると、結構ハイスペックなモデルといえる。これであれば、スペック面でChromebookを諦めていた企業ユーザーはもちろん、個人のパワーユーザーでも満足の行くパフォーマンスを発揮できるだろう。
Chromebook Plusでは、一定水準以上のCPU/APUを搭載する必要がある。Chromebookで良く使われる低価格帯PCで使われるCPU/APU(Intel NプロセッサやAthlonプロセッサなど)では、Plusを名乗れない記事掲載時点において、Chromebook PlusはAcer、ASUSTeK Computer、HP、Lenovoの4社からリリースされている。
先述の通り、今回はASUS JAPANからASUS Chromebook Plus CX34とASUS Chromebook Plus CM34 Flipの2モデルを借用できたので、それぞれの特徴を簡単にチェックしていこう。
ASUS Chromebook Plus CX34 (以下「CX34」)は、第12世代Core i3プロセッサ(開発コード名:Alder Lake)を搭載するクラムシェルタイプの14型Chromebook Plusだ。ボディーカラーはホワイトのみとなる。
CX34の主なスペックは以下の通りだ。
(※1)USB PD(Power Delivery)規格の電源入力と、DisplayPort Alternate Mode準拠の映像出力にも対応
ボディーは「MIL-STD-810H(MIL規格)」に定める耐衝撃性能を確保しており、サイズと重量も相まって外出先に持ち出しやすいことは心強い。デザインも非常にシンプルなので、コンシューマーユーザだけでなく、企業ユーザーにも“一押し”だ。
もう1つのASUS Chromebook CM34 Flip(以下「CM34 Flip」)は、Ryzen 7020Cシリーズを搭載するコンバーティブル式の2in1タイプの14型Chromebook Plusだ。ボディーカラーはジンク(亜鉛:明るめのグレー)とポンダーブルーの2種類と、先に紹介したCX34と比べるとコンシューマー色が強い(日本ではジンクのみ用意)。
今回レビューするのは「Ryzen 5 7520C」を搭載する上位モデルで、主なスペックは以下の通りだ。
こちらは重量がやや重めなため、常時持ち歩くのは少し厳しい。一方で、CX34とは異なりタブレットライクに使える上、ペン入力にも対応するので、用途次第では一層便利に使える。
日本向けモデルのSSD容量は128GBのみとなるが、海外では最大512GBのSSDを備えるモデルも用意されている。クラウドストレージ(Google ドライブ)の利用を前提とするChromebookだが、米国では「ローカルストレージの容量をもっと大きくしてほしい」というニーズが強いと聞き及んでいるが、大容量ストレージのオプションが用意されていることも。従来のChromebookにはない特色といえる。
次のページではChromebook Plus“ならでは”の機能と、CX34とCM34 Flipのパフォーマンスをチェックしていく。
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