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久々にChromebookに触れて印象が変化! ビジネス実用レベルでコスパに優れたLTE搭載「ASUS Chromebook CM30 Detachable」「目指せ↑ワンランク上の仕事術」デジモノ探訪記(1/3 ページ)

» 2023年12月22日 18時21分 公開
[石黒直樹ITmedia]

 Chromebookと言えば、私はGIGAスクールが注目された2019年よりも前に「どんなものだろう?」と格安の端末を試したことがありました。格安なのでハードウェア性能はイマイチ。ブラウザを主として活用するOSとはいえ、特にディスプレイの品質が低すぎるのが非常に気になったことを覚えています。

 当時、自身が使用している他のデバイスのディスプレイが高品質だったこともあり、余計に画面の粗さが気になって使う気が無くなってしまったのが正直なところです。

 それから数年、Chromebook(ChromeOS)も進化しているようです。今回、LTEに対応する10.5型ディスプレイの2in1「ASUS Chromebook CM30 Detachable」に触れる機会を得ました。特にビジネス利用の観点で、Chromebookが現在どのような状況になっているのかを確かめてみました。

photo タブレット+専用キーボード+ペンと、一通りそろったセットでの販売です

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著者:石黒直樹(いしぐろ なおき)

ITコンサルを手掛ける(株)グロリア代表取締役。15年勤めた前職の野村総合研究所では、高い品質が求められる金融系システムを担当。大規模プロジェクト、開発、保守、運用など、情報システムに関するさまざまな経験の他、マネジメントや要件定義、システム設計、プログラミングといった知識も持つ。現職では大企業、中小企業、個人事業主と規模を問わず、自身のノウハウ全てを使って企業や組織のITを支援している。大のガジェット好きで、常に仕事にうまく生かせないものかと考えてしまう癖がある。モットーは「神は細部に宿る」。2児の父。主な著書に『情シスの定石』『図解即戦力 システム設計のセオリーと実施方法がこれ1冊でしっかりわかる教科書』(いずれも技術評論社)。連載:「目指せ↑ワンランク上の仕事術」デジモノ探訪記


ChromeOSが普通に使えるレベルに進化している

 この製品はauで6万9800円(税込)にて独占販売されます。キーボードカバーやペンも付属しており、コスパは抜群です。アプリストアのGoogle Playも利用できます。Chromebookは「Googleのサービスを使うための端末」というイメージが強かったのですが、現在はそんなことはなく、タブレットをPCライクに使いたい人にとって、コスパに優れる選択肢と言えそうです。

 そして気になるハードウェアの性能も重要なのですが、まずはChromeOSがOSとして"使える"レベルでないと話になりません。その点については十分及第点に達していると感じました。基本的にはAndroidタブレットに似ていますが、物理キーボード、トラックパッド(マウス)を使ってPCライクに使うことを考えると、ChromeOSが圧倒的に使いやすいです。

 市場で大きなシェアを握っているiPadも含め、タブレットは「PCのように」とアピールされる機会がありますが、どうしてもPCのようには使えません。それは、アプリウィンドウの扱いにあると感じています。

 タブレットは基本として全画面サイズでアプリを利用します。機種によっては2分割や3分割のような使い方はできますが、ウィンドウ配置の自由度は低いです。それに対してPCやMacはいくつでもウィンドウを開くことができ、重ね合わせることもできます。ChromeOSは、PCやMacのようにウィンドウを自由に扱うことができます。これが他のタブレットにはない強みだと感じています。

photo ようするにAndroidベースのPCみたいなイメージですね
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