Chromebookは、Androidでおなじみのアプリストア「Google Play」が使えます。互換性の問題が多少あるようですが、基本的にはAndroidアプリが動作します。私が試した範囲では特段問題は感じませんでした。Androidで購入済みのアプリは同じGoogle アカウントであればそのまま使えます。
Androidアプリが使えるということは、ビジネス用途としてよく使うアプリも使えるわけです。Microsoft Office(Word、Excel、Powerpoint)、Teams、OneNote、Slackなども問題なく使えました。オンライン会議も可能ですが、インカメラは約503万画素で必要最低限の画質といった感じです。
そして、私の大好きな飛び道具「Microsoft リモート デスクトップ」アプリも動作します。リモートデスクトップ上で文字入力も日本語含めて問題なく、実は「リモートデスクトップが一番ストレスなく使えるWindows以外のOSは、ChromeOSなのではないか」と感じたほどです。もちろんブラウザから使えるサービスも稼働します。大抵のことは問題ないのではないでしょうか。
本機の専用キーボードは、MicrosoftのSurface キーボードのようなハードウェアです。カバーがキーボードになっており、専用の電子接点で接続します。キーボードは着脱可能です。背面のカバーもマグネット接続なので、取り外しも容易です。背面カバーはSurfaceのキックスタンドのように、スタンドにもなります。
タブレット本体は10.5型とコンパクトであるため、キーピッチはやや短めの約17mmでした。多少狭く感じますが、大きくは問題ないレベルです。高級キーボード「HHKB Studio」のレビューでも触れましたが、私はファンクションキーが必要な人間です。
当キーボードは検索キーと組み合わせて最上段のキーを押すことで「かな」「英字」などに変換できます。キーのタイプ感もペタペタすぎることなく、それなりのフィードバックがあります。JIS配列でファンクションキーありと、個人的に必要な最低条件をクリアしており十分実用できるキーボードとなっています。
ただし、カバーを閉じた時に、カバーと画面がしっかりと固定されないのは少し残念です。傷の面では大丈夫かと思いますが、手で持つとキーボードカバーが少し動くのが気になります。
外出先で使うことを考えると、LTE搭載モデルは非常に便利です。ASUS Chromebook CM30 Detachableは標準で対応しているので、このコスパは魅力的ですね。
機動力という意味だと、生体認証は搭載していないため、ログインなどの認証はPINもしくはGoogle アカウントのパスワードを入力する必要があります。顔認証が欲しいところですね。
また、専用キーボードなどをフル装備すると軽いというわけではありません。実測値ベースだと本体は620gですが、キーボードカバーを装着すると1kgとなります。ただし10.5型というコンパクトなサイズですので、取り回しはしやすいです。さっと持ち運ぶには適しているのではないでしょうか。
なお、バッテリーは最大輝度で使っていて5〜6時間は持つ感触です(公称の駆動時間は最大12時間)。
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