米Micronは2月26日(現地時間)、HBM(High Bandwidth Memory:広帯域メモリ)の第5世代にあたるHBM3Eの新製品「HBM3E 8H」の量産を開始したと発表した。8層スタックで24GBの大容量を実現している。
生成AIの需要が拡大するにつれ、一度に大量のデータを高速に処理できるHBMのニーズが高まっており、AI処理に利用されるGPUでもHBMの採用が増えている。MicronのHBM3E 8HもNVIDIA H200 Tensor Core GPUに採用されるという。
HBM3E 8Hは毎秒1.2TBを超える帯域を実現するとともに、競合他社のHBM3Eと比較して消費電力が最大30%も低くなっているという。なお、12層スタックの36GBモデルも3月にサンプル出荷を開始する予定だとしている。
12層スタックの36GBモデルに関しては、韓国Samsungも2月27日(現地時間)にサンプル出荷を開始したと発表している。同社のHBM3E 12Hは、高度な熱圧縮非導電性フィルム(TC NCF)を使用しており、12層製品を8層製品と同じ高さにすることで、現在のHBMパッケージ要件を満たせるという。チップ間のギャップで業界最小となる7μmを達成し、8層製品と比較して垂直方向の密度が20%以上も向上している。
米Emurasoftは2月29日、Windows向けのテキストエディタ「EmEditor」の最新版v24.0.0を公開した。本バージョンでは、生成AIとしてChatGPTを利用できるAIマクロ「AI.jsee」が標準搭載された。
AIマクロを使用すると、選択したテキストまたは文書全体に対して、校正、要約、翻訳、画像の生成などを行ったり、AIに質問したりできる。なお、利用にあたってはOpenAI APIキーが必要だ。APIキーはOpenAIにログインすればWebページから取得できる。
EmEditorには無料で利用できる「Free」と、有料の「Professional」があるが、AIマクロを利用できるのはProfessionalのみだ。この他、Professionalでは「頻出文字列を抽出」コマンドが追加され、URI(Uniform Resource Identifier)またはメールアドレスを簡単に抽出できるようになった。これまでも正規表現を利用すれば抽出できたが、正規表現に慣れていないユーザーにも使いやすくしたという。
なお、Free版も対象として、以下の機能が追加されている。
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