ミリ波レーダーで高度な検知を実現する「スマート人感センサーFP2」を試す 室内の転倒検出や睡眠モニターも実現もう待ったなし! Matterで広がる快適ライフ(3/4 ページ)

» 2024年03月28日 12時00分 公開
[山本竜也ITmedia]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

呼吸数も検知できる睡眠モニタリング

 睡眠モニタリングは、FP2をベッドのヘッドボードなど頭側の壁に設置して利用することで、ベッドで寝ている人の睡眠時間や眠りの深さ、心拍数や呼吸数などを計測できるというもの。スマートディスプレイのGoogle Nest Hub(第2世代)にも同様に「Soliレーダー」を利用した睡眠モニターがあるが、ほぼ同様の機能と考えて良さそうだ。

→・新型「Google Nest Hub」の睡眠モニター機能を1カ月使って分かったこと

 今のところテスト版としての提供として無料で利用できるが、将来的にはサブスクリプションとして有料化されるようだ。

photo 睡眠モニターも設置方法が詳細に案内される

 計測データはアプリから確認できる。睡眠時間の他、睡眠の深さや覚醒時間、心拍数なども確認できる。ここだけを見ると、よくあるヘルスケアアプリのようだ。

 なお、残念ながらこのデータをApple HealthやGoogle Fitなど、他のアプリとは連携できない。レポート内にある「画像生成」ボタンをタップすることで、画像としては保存できる。

photo Aqara Homeでの睡眠レポート。この画面だけだと、よくあるヘルスケアアプリのようだ

 計測精度が気になるところだが、せっかくなのでPixel Watch 2とOura Ringの計測データと比較してみた。なお、断っておくが、どれが正確だということを言うつもりはない。あくまでも、FP2の計測データが、他のウェアラブル製品と比べて相対的にどうなのかということを確認するだけだ。

photo 左からAqara、Pixel Watch 2(Fitbitアプリ)、Oura Ring。全て同じ日の睡眠データだ

 こうして並べてみると、3つとも数値の差はあるものの、おおむね同じような傾向になっている。REM睡眠や浅い睡眠、深い睡眠の時間も似たような数値だ。睡眠中の平均心拍数は、Aqaraが「69bpm」、Pixel Watch 2(Fitbitアプリ)が「61bpm」、Ouraが「57bps」となっていた。これについてはAqaraが若干高めに出ているようだ。

 睡眠モニタリングならではとして、他の使い方もある。起床や就寝を自動化のトリガーとして使える。「眠りについたらエアコンを止める、照明を消す」「起きたらカーテンを開ける」といった用途が想定できる。

photo Aqara Homeアプリでは、睡眠モニターをトリガーにして自動化も行える

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

最新トピックスPR

過去記事カレンダー