以上のように、Matterに対応したことによって、iPhoneの「ホーム」アプリで使えるようになったのは利点だが、あらゆる赤外線リモコン対応家電が使えるわけではないのはネックだ。これが他社のスマートリモコンでも同じ問題があるならまだしも、他社(といっても現状1社だけだが)ではそうした制限がないだけに、おすすめするならばそちら、となるのは当然だろう。
同社ホームページに記されているMatter対応状況の一覧(2024年2月現在)。これはハブ2について述べたものだが、2023年11月時点 から全く進んでおらず、2023年第4四半期にて対応可能とされていた温湿度計も延期になっている逆に言うと、スマートリモコンとしての核の部分には致命的な問題はないのだが、それだとMatter非対応の従来モデルでも十分ということになってしまう。ハブ2のON/OFFボタンのような独自の付加価値がない本製品は、アップデートで赤外線リモコン対応家電の制限をなくすことが何よりも急務であり、それまでは「待ち」と考えてよさそうだ。
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