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「M3 MacBook Air」は衝撃的なファンレスモバイル Windowsの世界よりも2歩先を進んでいる(2/4 ページ)

» 2024年04月05日 17時25分 公開
[マルオマサトITmedia]

35WのACアダプターが示唆する段違いの電力効率

 標準で付属するACアダプターの出力仕様は35W(8コアモデルは30W)だ。IntelやAMDの主力CPUを搭載したWindowsのノートPCでは最低でも45W、同等性能となると、最低でも90Wクラスになるので、ちょっとした衝撃だ。

 サイズも小さく、重量も約162gしかない。なお、本体の充電端子はMagSafe 3で、接点となるマグネットは絶妙で心地よい強度に調整されている。

 バッテリー容量は公称値が52.6Whとなっている。ただ、システム情報表示ツールで確認すると約60Wh(4560mAh)だった。公称のバッテリー駆動時間については、約18時間の動画再生(Apple TVムービー)、約15時間のワイヤレスインターネットアクセスが可能という記述がある。

 今回は、画面の輝度50%にして、Wi-Fi 6経由でインターネットに常時接続、Bluetoothマウスも接続した環境でYouTubeの動画を再生し続けたところ、6時間経過後のバッテリー残量は65%を示していた。このまま同じペースでいくと残り5%まで16時間動作できることになる。公称値を裏付ける結果だ。

photo ACアダプターの出力は35W。電力効率の高さが伺いしれる。実測サイズは50×50×28mm、実測重量は162g
photo バッテリー容量は公称値が52.6Wh、MachineProfile(Micromat)で確認すると約60Wh(=13.22V×4563mAh)だった
photo バッテリーのテストでは、画面輝度50%でYouTubeの動画を再生し続けた。6時間後のバッテリー残量ゲージは65%。同じペースでいくと残り5%まで16時間動作できる計算になる

TSMC 3nm採用のApple M3をファンレス運用

 前述した通り、システムの中核となるSoC(System On Chip)はApple M3チップを搭載する。M3チップでは、ハードウェアレイトレーシングアクセラレーターの統合やAV1のハードウェアデコードに対応するなど、GPUコアの強化が目立つが、CPUコアやNeural Engineも先代から順当に高速化されている。

 このM3チップを搭載したMacBook Airは、先代機同様にファンレス設計だ。ボディーサイズは約30.41(幅)×21.5(奥行き)×1.13(厚さ)cm、重さは約1.24kgで、この薄っぺらいボディーにこれだけのリッチなプロセッサを搭載しながらファンレスであるというのは、Windows PCの常識では考えられないことだが、それだけ電力効率が高いのだろう。

 M3チップではプロセス技術がTSMCの5nmから3nmに進化しており、ファンレスだけに高負荷時のパフォーマンスの持続性やボディーの発熱などに良い影響がありそうだ。

photo Apple M3チップを搭載している。GPUコアが8コアのモデルと10コアのモデルがあるが、評価機は10コアモデルだ。CPUコアは、高性能コアが4基、高効率コアが4基の計8コアで、最大周波数は4.05GHzとなる。AI推論を高速化するNeuralEngineも16コアを統合している。メモリはLPDDR5を採用。CPU、GPUで共有するユニファイド仕様で8GB、16GB、24GBが選べる
photo AmorphousDiskMark 4.0(Katsura Shareware)によるストレージ性能の測定結果

Wi-Fi 6Eに対応、2画面同時出力が可能

 通信機能はWi-Fi 6E対応の無線LANと、Bluetooth 5.3を標準装備する。本体にある端子は最小限だ。2基あるUSB Type-Cは、どちらもUSB4(40Gbps)、Thunderbolt 3(40Gbps)、画面出力(DisplayPort)、本体の充電にも対応している。

 今世代からはカバーを閉じた状態(つまり内蔵の画面を使わない)では2画面の同時出力もできるようになった。

 自宅やオフィスなどでは本体は閉じて2画面の大きな外付けディスプレイで使いたいという需要はそれなりにあると思われるので、地味に大きな要素といえる。

 キーボードのキーピッチは横が約19mm、縦が約18.5mmとなっている。ストロークは浅いがキーキャップに微妙なカーブがついており、タイピングの感触は悪くない。電源ボタンにTouch ID(指紋センサー)が一体化されており、そっと触れるだけでログインできる。

photo 左側面に2基のUSB Type-CとMagSafe 3がある
photo 右側面にはヘッドセット端子がある
photo キーボードのキーピッチは横が約19mm、縦が約18.5mm。ホワイトのバックライトを搭載している
photo バックライトの輝度は標準で自動調整される。手動設定も可能だ

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