NECの法人向け製品である「VersaPro J タイプVS(VS-L)」は、Surfaceライクなデタッチャブルタイプの2in1タブレットPCだ。本体に12.3型ディスプレイと自立可能なキックスタンドを装備しており、画面カバーを兼ねるカバーキーボードを組み合わせることで、クラムシェルのノートPCと同じように使える。
最新モデル(VS-L)では、先代機(VS-J)から本体、キーボードの設計を一新して軽量化するとともに、CPUも先代の第11世代Coreプロセッサから第13世代Coreプロセッサに強化して魅力が増している。今回はCore i5-1335Uを搭載した5Gモデル「PC-VJT46S4GL」の評価機を入手したのでレビューしていこう。
タブレット本体のサイズは約283(幅)×204.4(奥行き)×10.5(高さ)mmだ。重量はWi-Fiモデルで約728g、LTEモデルが約759g、5Gモデルが約765gとなっている。日本マイクロソフトの「Surface Pro 9」は、サイズは約287(幅)×209(奥行き)×9.3(高さ)mm、重さが約878g(5Gモデル、Wi-Fiモデルは約879g)なので、Surface Pro 9よりもやや厚みがあるが、重量は5Gモデルでも100g以上軽いという優位性がある。
ボディーの素材はマグネシウム合金を採用している。表面仕上げの高級感ではSurface Proに及ばないが、金属ならではの剛性感はある。ディスプレイには高強度ガラスを使用しており、全体の頑丈さに不安はない。
セキュリティスロットは衝撃がマザーボードに伝わらないような設計で、USBなどのコネクター部分も金属で補強して耐久性を高めている。開発段階では150kgfの面加圧試験、76cmの落下試験、セキュリティスロットの引っ張り試験なども行っているという。
公称のバッテリー駆動時間は、JEITAバッテリ動作時間測定法 Ver.2.0で約15時間、JEITAバッテリ動作時間測定法 Ver.3.0では動画再生時で約5.1時間、アイドル時で約13.1時間となっている。
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