ベンチマークテストの結果を見よう。Windows 11の電源設定はバッテリーのテスト以外は「最適なパフォーマンス」で統一している。参考として2018年発売のビジネスノートPCのスコアも掲載している。
スコアは特に目立つわけではないが、CPUに高い負荷をかけつづける「CINEBENCH R23」(最低実行時間10分)のCPUスコアも5500ポイント超と良好で、「PCMark 10」でも全項目で旧世代を大きく上回っている。700g台の薄型軽量の2in1タブレットとしては優秀な水準といえる。
静音性も優秀で、第13世代Coreならではの電力効率の良さを性能と静音性の両方にバランスよく生かしている印象だ。
VersaPro J タイプVSはキックスタンドを備えたSurfaceライクなスタイルが印象的だが、プレミアムな要素を割切る一方で、より軽量なボディー、より実用的な端子類を備え、ハイブリッドワーク向けの機能も充実し、ビジネスの現場で使いやすい仕様になっている。静音性も抜群で、ビジネス向けの2in1タブレットPCとしての完成度は高い。導入すれば即戦力として、生産性の向上に貢献してくれることだろう。
NECのSOHO/企業向け直販サイト「NEC得選街」で評価機の価格は、メモリ8GB、SSD256GB、Wi-Fiのみ、キーボードなしの最小構成で16万3900円(税別、以下同)からとなっている。カスタマイズでメモリ16GB、SSD512GB、キーボード、ペンを選択すると20万7100円で、さらに4G LTE機能を付けると22万2100円になる。USB Type-C拡張ドック含めて純正オプションが豊富に用意されており、必要なもの一式をワンストップで購入、管理できるのも法人用途では便利だろう。
※記事初出時、一部表記に誤りがありました。おわびして訂正します(2024年4月10日午後10時55分)。
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