NECの「VersaPro J UltraLite タイプVC」は、AMDプラットフォームを採用したハイブリッドワーク向けの13.3型薄型軽量モバイルノートPCだ。AMDのRyzen PROプロセッサを搭載してハイブリッドワークを快適に行うための装備を備えつつ、約971gのボディーで軽量さと頑丈さを両立させている。
10月に発表された最新モデルでは、CPUが現行のRyzen PRO 7000シリーズに更新されるとともに、ビデオ会議向けのサウンド機能やキーボードなど、トレンドの機能をブラッシュアップしている。今回はRyzen 7 PRO 7730U搭載の上位モデル「PC-VJ745CZGK」の評価機を入手したのでレビューしていこう。
オールブラックのボディーはシンプルながらディテールにこだわっている。液晶ディスプレイの周囲はエッジを立てて、キーボード周囲に段差がないフルフラットデザインなど、全体に洗練された雰囲気に仕上がっている。
液晶ディスプレイの開閉に連動してボディーの奥側が持ち上がるリフトアップ構造を採用しているが、これは底面にある吸気口をふさがずに吸気スペースを確保する効果とともに、ヒンジ機構の負担を抑えることで耐久性を高めているという。
ボディーのサイズは、約307(幅)×216(奥行き)×17.9(厚さ)mmで、重量はMバッテリー搭載時で約971g、大容量Lバッテリーを搭載した際は約1022g(いずれも最軽量時)になる。
いずれにしても、いつでも気軽に持ち運びができるサイズと重量だ。JEITAバッテリ動作時間測定法Ver.2.0による公称のバッテリー駆動時間は、Mバッテリー搭載時で約10.5時間、Lバッテリー搭載時で約15.8時間となっている。
ボディーの素材は金属と樹脂のハイブリッドだ。天板とパームレストなどにマグネシウムアルミニウム合金を採用し、頑丈さと放熱性能を高めている。150kgfクラスの面加圧試験、25kgfの点加圧試験、76cmからの落下試験もクリアしている裏付けもあり、実際に手に取ってみても、軽さがありながらもしっかりとした剛性が感じられる。
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