先週、MSIからAMD B650チップセットを搭載した「B650M PROJECT ZERO」と、Intel B760搭載の「B760M PROJECT ZERO」が売り出された。いずれもmicroATXサイズのマザーボードで、電源ケーブルやピンヘッダーなどを基板の裏側に配置しているのが特徴だ。価格はともに3万7000円前後となる(税込み、以下同様)。
PROJECT ZEROは同社の裏配線デザインを採用した製品全体にかかる名称で、ギガバイトの「Project Stealth」やASUS JAPANの「Advanced BTF」などが同様のコンセプトで登場している。
入荷した各ショップで注目度は高い。パソコンSHOPアークは「コネクター類を裏側に回せるので、見栄えがするマシンが組みやすくなりますね。対応するケースと組み合わせる必要があるため、そのあたりのラインアップの充実を待っている人は結構いるんじゃないかと思います」と話していた。
この「対応ケース待ち」の状況にやきもきしているという声もあった。別のショップは「マザーボードメーカーで共通の規格を作れば良かったのに、皆バラバラに裏配線を進めるものだから、今後はPCケースの選び方がより複雑になるでしょうね。メーカーによる囲い込みにも繋がりかねません。いろいろなメーカーのパーツが自由に組み合わせられる方向に向かってくれた方が楽しいんですけどね」と不安をこぼしていた。
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