読み書きスピードの高速化もあって、昨今のM.2 SSDモジュールは発熱しやすい。そのこともあって、本製品は放熱性に優れたアルミニウム製ボディーを採用している。カバーもアルミニウム製で、放熱パッドがあらかじめ取り付けられている。ゆえに、先述の通りヒートシンク付きのM.2 SSDは利用できない。
M.2 SSDモジュールが発熱しやすいということは、消費電力がそれなりに大きいということでもある。本製品はUSB Type-C端子からの給電で稼働するが、電源供給専用のポートも備えている。電力不足でうまく動かない場合は、電源供給専用のポートからも給電することで正常に動作する可能性がある。
本製品はM.2 SSDのクローニングだけでなく、USB接続のSSDケースとしても利用できる。接続規格はUSB 10Gbps(USB 3.2 Gen 2)で、「ソース(コピー元)」「ターゲット(コピー先)」のそれぞれに装着したM.2 SSDは“独立した”ドライブとして認識される。コピー(クローニング)モードとPC(ストレージ)モードは、ケース後面のスイッチで切り替えられる。
本体の正面には7個のLEDライトが備わっている。左側の4つはコピー(クローニング)モード用の進ちょくインジケータで、25%(4分の1)単位で状況を確認できる。その隣は「ソース」「ターゲット」それぞれのSSDのアクセスランプで、PCモードでもアクセス中は光る。一番右側のLEDライトは電源インジケーターだ。
簡易的だが、クローニングの状況を確認できるのは助かる。
本製品には、3本のUSBケーブルとプラスドライバーが付属している。USBマスストレージデバイスとして使う場合も含めて、本製品を使うに当たって追加購入しなければならないものは基本的にない。
USBケーブルは2本がデータ転送用(USB Standard-A to USB Type-C/USB Type-C to USB Type-C)、1本が電源供給用(USB Standard-A to USB Type-C)となる。データ転送用はUSB 3.2 Gen 2に対応している。
M.2 SSDの固定は、付属のゴムピンで行う。破損や紛失に備えて、予備品も1つ用意されている。
本体サイズは約70(幅)×118(奥行き)×17(厚さ)mmで、重量は約210g(モジュール/付属品は含まず)となる。SSDのクローニングが終わったら、ポータブルSSDとして運用するのもアリだろう。
後編では、本製品を使って「古いSSD」から「新しいSSD」にデータを実際にコピーしていく。
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