PCIe 4.0対応M.2 SSDはここまで来た! 「Crucial T500」の実力をチェック(1/2 ページ)

» 2023年11月01日 11時00分 公開
[迎悟,ITmedia]

 Micronは10月31日、個人向けブランド「Crucial(クルーシャル)」において、PCI Express 4.0 x4対応の新型M.2 SSD「Crucial T500 PCIe Gen4 NVMe SSD」を発表した。日本における価格や発売日は、後日改めて発表される予定だ。日本における想定販売価格は以下の通りとなっている(括弧内はヒートシンク付きモデル)。

  • 500GBモデル:1万6000円前後
  • 1TBモデル:2万1000円前後(2万2000円前後)
  • 2TBモデル:3万円前後(3万2000円前後)

 同ブランドからは既に、よりハイスペックなPCI Express 5.0 x4対応の「Crucial T700 PCIe Gen5 NVMe SSD」も投入されている。しかし、PCI Express 5.0規格のM.2スロットを備えるPC(マザーボード)がまだそれほど多くなく、発熱面もシビアなこともあり、T700のようなPCI Express 5.0対応製品は「時期尚早」と考えるユーザーも少なくないだろう。

 その点、今回紹介するT500は、ある意味で“成熟した”PCI Express 4.0 x4接続の製品で、同規格における理論上の最高速度に近い読み書きパフォーマンスを発揮できるようになっている。今回、リリース前の「エンジニアリングサンプル(ES)版」を試す機会があったので、その実力をチェックしていく。

【更新:11月2日20時10分】日本における想定販売価格が公表されたことを受けて、価格部分の表記を差し替えました。合わせて、一部の写真も差し替えています。

パッケージ Crucial T500のリテールパッケージ(左はヒートシンク付きモデル、右はヒートシンクなしモデル)

伝送速度の限界に挑むSSD

 Crucial T500は自社(Micron)製の232層3D TLC NANDフラッシュメモリと、Phison製コントローラー「PS5025-E26」を組み合わせたSSDだ。容量のラインアップは500MB、1TB、2TBの3種類で、1TBモデルと2TBモデルについては「ヒートシンクあり」と「ヒートシンクなし」の2種類を取りそろえる。

 ヒートシンク付きモデルは、ヒートシンクの装着を必須としている「PlayStation 5」の増設SSDとしても利用できる。一方で、ヒートシンクなしモデルはノートPCでの利用も想定しているという。

SSDモジュール Crucial T500の1TBモデルと2TBモデルには、ヒートシンク付きとヒートシンクなしが用意されている。ヒートシンク付きについては、メーカーとしてPlayStation 5での利用が公式サポートされている。ヒートシンクなしモデルについては、ノートPCへの組み込みも想定しているという。

 公称のスペックは以下の通りとなっており、特に今回レビューする2TBモデルは、PCI Express 4.0 x4の理論上の最高伝送速度(毎秒約8000MB)に近いシーケンシャル(連続)読み出し速度を発揮可能だ。

  • 500GBモデル
    • シーケンシャル読み出し:毎秒7200MB
    • シーケンシャル書き込み:毎秒5700MB
    • 耐久性:300TBW
  • 1TBモデル
    • シーケンシャル読み出し:毎秒7300MB
    • シーケンシャル書き込み:毎秒6800MB
    • 耐久性:600TBW
  • 2TBモデル
    • シーケンシャル読み出し:毎秒7400MB
    • シーケンシャル書き込み:毎秒7000MB
    • 耐久性:1200TBW

 PCI Express 4.0 x4規格のM.2スロットは、現行の手頃な価格のマザーボードでも搭載されている。Crucial T500は、自作PCを含む多くのPCの高速化に寄与するパーツとなりそうだ。

 なお、基盤の実装は「片面」となる。そのため、M.2スロットと基板の間のクリアランスに余裕のないマザーボードやノートPCでも安心して装着できる。ただし、ヒートシンク付きの場合は裏面(チップ未実装面)までヒートシンクが回り込んでいるため、スロット回りの物理的構造によってはうまく装着できない。その点は注意したい。

厚み Crucial T500自体は片面実装のモジュールを採用しているが、ヒートシンク付きはモジュールを取り囲むようにヒートシンクが配置されている

 続けて、Crucial T500の実力をベンチマークテストを通してチェックしていく。

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