デル・テクノロジーズのブースでは、教職員の業務効率化を支援するような展示を中心に行っていた。特に34型の曲面ディスプレイ「U3423WE」は、大画面であっても湾曲によって端から端までどこを見ても目と画面の距離が一定で疲れを軽減できるという。
大画面ではウィンドウの配置なども手間になりがちだ。同社は独自の「Dell Display Manager」によって、画面分割を手間なく簡単に行える工夫を施している。教師の使い方だと、課題提出物を表示させながら採点表に入力したり、資料を表示しながら教材を作ったりするのに大画面は役立つだろう。
同製品は1本のUSB Type-CでPCと接続でき、周辺機器をつなぐハブ機能も搭載する。職員会議、教室などに向かう際、わざわざ何本ものケーブルの抜き差しをする必要がないのもメリットだと感じた。こういった部分は一般的なオフィスワークの環境と変わらない。
AI PCをうたう新製品の1つ「Latitude 7350 Detachable」も展示していた。Copilotの具体的な利用方法も提案しており、例えば、修学旅行のしおりなどイベントごとの配布物に生成AIを活用すれば、簡単にたたき台を作れる。これまで何時間もかかっていた作業が数分で完了するようになれば、教育現場の負荷軽減に大きく役立つだろう。そんな可能性を感じさせた。
自身も小学生の子供を持つというデルの担当者は「毎週どころか、ほぼ毎日のように何かしらのお知らせが担任から届いている。しかも、プレーンテキストではなくPDFファイル形式で。これだけ毎日のように保護者へのお知らせを作っているということは、休む間がないのではないか。せっかくDXということで業務効率化を図れる時代になったのだから、真の業務効率化により、自分たちの時間を見つけてほしい」と今回のブースの狙いを説明してくれた。
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